輝くマネージャー | 小林茂子オフィシャルブログ「生きてみよ、ツマラナイと思うけど」Powered by Ameba

輝くマネージャー

私は出産前89、6キロという巨体だった。

全ては、跡継ぎ誕生の為だったけど、私は妊娠前は48キロと鍛え抜かれた細身だった。

41キロ増えていることは、胎内の息子の為に素晴らしいことだと家族は信じていた。

妊娠中毒性もなかった。

しかし生まれて来たのは、3、5キロの息子だった。

一同びっくりした。

私は、育児休暇と称したダイエットを余儀なくされた。

それとほぼ同時に小きんの真打ち昇進が決まった。

「平成のホープ真打ちへ」

新聞の見出しは、わずか8年で真打ち昇進おめでとうという感じだった。

イタリアンカジュアルに身を包み外車に乗って、おしゃれな街六本木で知らない者は居ないシャレた咄家の誕生だった。


弟の真打ち昇進に、師匠小さんは、襲名も同時にと言い出した。

三木助真打ち昇進襲名披露した方がいっぺんで片付いて良いという安易な発送だった。

28歳で父三木助の名前を襲名する…

休暇中だった私は、寝耳に水だった。

だが、師匠命令として、正式に決まっていた。

小さんは、これで兄貴との約束を果たしたように悦に入っていた。

こうして、我が家には三木助という名前を継ぐ跡継ぎ二人誕生となった。