特別枠 | 小林茂子オフィシャルブログ「生きてみよ、ツマラナイと思うけど」Powered by Ameba

特別枠

支店長へトップが挨拶して「こちら、うちのスーパーカリスマインストラクターの小林です」と言い終わる言い終わらないかの瀬戸際で支店長は私の手を握り「小林さんは確か48年度富士銀行入行ですよね。僕は53年入行ですから小林さんは僕の先輩です。」と言った。


何故か一同唖然とした。

「僕は投合以来の初店舗の支店長で支店長経験もありません。どうか小林さん僕を助けて下さい。」

トップは満面の笑みを浮かべ「支店長ご安心下さい。小林は銀行員の所作、礼節を極めフロア、ロビー、接客を任せたら右に出る者はいません。あらゆるアクシデントも冷静に対応出来るスペシャリストです。此処は大船に乗った気持ちで小林にお任せ下さい。」

「ありがとうございます。」

「ところで御支店は喫煙室は?」

「いえありませんが」

途端私は首を振った。

その様子を見て支店長は慌てて「私も喫煙者ですので換気扇の下に簡易喫煙席を作ります。私と小林さんだけそこでタバコ吸いましょう。」となった。

トップは支店の配置を気にしていた。

小さな部屋があり、新規の客の応対に使うと言うので「じゃあ私は此処で」と言うとトップは「こんな所へ小林さん入り込んではダメです。小林さんにはフロアとかロビーとかに居て頂かないと」と断言した。

まぁひと段落したところで今日は引き上げるとなった。

開設委員が揃うのは、後10日先だった。

なので10日後改めて挨拶に来ると言う段取りになる。

私達を送り出す支店長はあくまでも「先輩よろしくお願いします」だった。