派遣の階段 | 小林茂子オフィシャルブログ「生きてみよ、ツマラナイと思うけど」Powered by Ameba

派遣の階段

本部に着くと私は名前を記入するだけで、本部内に入れるくらい本部へ通っている。

今日も名前を記入している際に守衛さんに声をかけられた。

「まだ仕事ですか?小林さんは派遣でしょう。本部行員なみの仕事ですね!」


私の労働時間は170時間だった。


私は4階に着くと高木に電話した。

「着きました。もう私くたくたですから、早くお願いします。」

すると高木は11階の喫茶室で待つように指示してきた。

私はエレベーターで11階の喫茶室へと向かう。


昼ご飯も抜きで夕飯も食べていないし、銀座通り支店のエスカレーターの登り下りは、今日だけで50回はした。

等と考えている所へ高木のニコニコとした顔がコーヒーを片手にやって来た。


喫茶室の片隅に席を取ると高木は「小林さん、本当に申し訳なかった。最初葛西支店から元高尾銀行員の派遣スタッフがいるので新入行員指導を頼みたい…と聞いた時派遣風情に何が出来る!と無給にしたのは私です。そうしたら、大変な風が舞った。慌てて本部施策に採用させて貰ったらあっという間に一年生がウェーブを起こした。小林さんは派遣になってまだ半年…本部にきて3ヶ月…もう3年間やっているベテランのようだが私は小林さんの成果に応えるべく時給を上げてきた。しかし今のいずみ銀行何千人いる派遣の中で小林さんが1番有名で1番時給も高い。今の成果からすると、時給を2倍にしても僕の気持ちは収まらない。そこで考えたのですが、自宅待機と言う名目の休みを取って下さい。銀座通り支店が終わったら…今小林さんをと委託する支店は多いのですが、この後新入行員指導が立て続けあります。それが終わったら、また新しい施策を考えています。それには、小林さんが必要ですから、休養を取って私と一緒にいずみ銀行の為に働いて下さい」


早い話がこれからも成果を上げる為に3日間休養する。


もちろん時給は払う…と言う提案だった。


銀座通り支店の2週間は高木に取って温順をかけ過ぎた2週間だったようだった。