派遣の階段 | 小林茂子オフィシャルブログ「生きてみよ、ツマラナイと思うけど」Powered by Ameba

派遣の階段

「おかしいですね!100%ですね!」と言って鴻池と松井は首を傾げている。

支店でのIMCカード獲得件数は20%代であるから不思議らしい。

私は、その横で新しい資料と使い易い資料を作成してまだ首を傾げている二人に渡した。

成績が悪くて首を傾げているなら参戦もするが成績が良いからといって首を傾げられても困る。


新規口座での注意は、架空名義とマネーロンダリングである。

IMCカード獲得は、私のもっとも得意とする分野なので、首を傾げるには値しない。


マネーロンダリングには、不安はあった。
どのように見分けるのだろうと…
見分けたら、すぐに課長に取り次ぐ。


3日目に遂に来た。
明らかに偽物と判るエメラルドの指輪をした右手の小指の先がない人だった。

私は自信を持って課長に取り次ぐ。
「指が欠けています。」すると課長は急に弱腰になった。


「マネロンの対策取れないんですか?」と聞くと頷く。


もうIMCカード獲得の心配もないので鴻池も松井も居ない。


本部に指示を仰ぐが一向に埒が開かない。


「小林さん気をつけて」と課長は私に対応させようとする。

「スーパープレーヤーなんですから」何だって出来るんです

「それって何でもやれ!の間違いじゃないんですか?」

ウダウダ言っている場合ではない。
指が欠けていても、お客様はお客様だった。