愛猫小太郎の命日
今日10月12日は、我が家の愛猫だった小太郎の命日である。
小太郎は、三木助が引っ越しの際連れて来た猫だった。
我が家は三木男を除いて猫嫌いだった。
飼っている本人である三木助も猫嫌いだった筈である。
問いただすと友人が捨て猫だった小太郎の兄弟の中から小太郎を選んだらしい。
面倒は一切自分がみる…という約束で我が家に住み付いた。
しかし、突然の飼い主の自殺で小太郎は頭痛の種となった。
捨てちゃう訳にいかないので、三木男を頼りに私達が飼う事になった。
最初は手こずったが、いつの間にか食事の世話やお風呂は私が入れる事になっていた。
私と小太郎は、いつも玄関の踊り場に出て、私道の入り口を小太郎の背中を掻きながら見つめている。
今にも三木助が車に乗って帰って来ると待ちわびる姿だった。
いずれ夕方になると「もうパパは帰って来ないんだよ」と私は言って立ち上がる。
鯵の三枚おろし等していると「待て」の姿勢で私がくれる鯵の切れ端を足元で待っている…そんな猫だった。
気付いた時には、口の端に傷を作り食事が出来なくなっていた。
慌てて病院へ連れて行くが「高齢ですから…」と言われたが一週間病院へ通った。
最後は歩けなくなっていた。
「もう止めよう」と私は決断した。
それでも嫌がる小太郎の口に宇宙食なるものを塗った。
しかし10月12日家族の知らせで家に戻るとぐったりした小太郎がいた。
私が玄関を開ける直前「あお~ん」と鳴いたという。
次に母が帰って来る直前も「あお~ん」と鳴いた…ので誰か帰って来たとわかる。
最後に「あお~ん」きっと三木男が帰って来るのだとわかった。
家族全員揃ったところで少し「ぜえぜえ」と呼吸困難な小太郎に私は「コタ…もう無理しなくても良いからね!覚悟は出来ているから」と頭を撫でた。
その途端小太郎は「あっあっあっあお~」と苦悶の表情を見せ息絶えた。
荼毘にふし、分骨して大きな骨は庭に埋めた。
小さな骨は墓の片隅に埋めた。
今日は、小太郎の大好物だった帆立て貝を供えよう…もうこれ以上家族が亡くなるのは、嫌だ。
もうペットは飼わないと心に決めた。
小太郎は、三木助が引っ越しの際連れて来た猫だった。
我が家は三木男を除いて猫嫌いだった。
飼っている本人である三木助も猫嫌いだった筈である。
問いただすと友人が捨て猫だった小太郎の兄弟の中から小太郎を選んだらしい。
面倒は一切自分がみる…という約束で我が家に住み付いた。
しかし、突然の飼い主の自殺で小太郎は頭痛の種となった。
捨てちゃう訳にいかないので、三木男を頼りに私達が飼う事になった。
最初は手こずったが、いつの間にか食事の世話やお風呂は私が入れる事になっていた。
私と小太郎は、いつも玄関の踊り場に出て、私道の入り口を小太郎の背中を掻きながら見つめている。
今にも三木助が車に乗って帰って来ると待ちわびる姿だった。
いずれ夕方になると「もうパパは帰って来ないんだよ」と私は言って立ち上がる。
鯵の三枚おろし等していると「待て」の姿勢で私がくれる鯵の切れ端を足元で待っている…そんな猫だった。
気付いた時には、口の端に傷を作り食事が出来なくなっていた。
慌てて病院へ連れて行くが「高齢ですから…」と言われたが一週間病院へ通った。
最後は歩けなくなっていた。
「もう止めよう」と私は決断した。
それでも嫌がる小太郎の口に宇宙食なるものを塗った。
しかし10月12日家族の知らせで家に戻るとぐったりした小太郎がいた。
私が玄関を開ける直前「あお~ん」と鳴いたという。
次に母が帰って来る直前も「あお~ん」と鳴いた…ので誰か帰って来たとわかる。
最後に「あお~ん」きっと三木男が帰って来るのだとわかった。
家族全員揃ったところで少し「ぜえぜえ」と呼吸困難な小太郎に私は「コタ…もう無理しなくても良いからね!覚悟は出来ているから」と頭を撫でた。
その途端小太郎は「あっあっあっあお~」と苦悶の表情を見せ息絶えた。
荼毘にふし、分骨して大きな骨は庭に埋めた。
小さな骨は墓の片隅に埋めた。
今日は、小太郎の大好物だった帆立て貝を供えよう…もうこれ以上家族が亡くなるのは、嫌だ。
もうペットは飼わないと心に決めた。