噺家2 | 小林茂子オフィシャルブログ「生きてみよ、ツマラナイと思うけど」Powered by Ameba

噺家2

私に『噺家』という職業があまりたいしたことない仕事だ!と植え付けたのは、小さんおじちゃんだった。

家に来て飲みながら『あいつにゃあ何の取り柄もないから噺家にしかなれねぇ』とか『まともな事出来ねぇから噺家になるしかない』とよく言っていた。


昔乞食というのが駅等にいた。
私は酔った小さんおじちゃんに『乞食と噺家とどちらが偉いの?』と聞いた。


『そりゃ乞食だ!何もせずに一日中頭下げているっていうのは並の人間にゃあ出来ない!』


そこらへんから私は、噺家っていう職業を恥じた。


ブログを始めた54歳…志楽のブログに『噺家になりたいのになれなかった』という一文を見てぶっ飛んだ。

『噺家なんざぁまともな人間のなるもんじゃない!』これが人間国宝並びに昔その人の弟子だった師匠の見解である。