派遣の階段 | 小林茂子オフィシャルブログ「生きてみよ、ツマラナイと思うけど」Powered by Ameba

派遣の階段

同じ業務をすれば、埋もれてしまいそうな300名もいる仕事だった。

新卒で入った元いた会社とはいえ様々な変わり方をしていた。

『先輩を女と見込んでお願いがあります。』とおだてあげられ無給の新入行員指導まで引き受けた。

そのおかげで、時給は2ヶ月で1500円から1600円となり、本部帰属のスーパープレイヤーと称号が付き派遣会社の移籍をさせられた。

その頃派遣先は、公的資金返済のめどがつき~新入行員を大量採用した。

しかし、前年度まで新入行員を最小限に控えていたので新入行員指導者がいなかった。

本部は最初の頃は、適度な積極性で、派遣社員の私を自分達の世話になった方の支店へと配属して新入行員指導を行っていた。


その噂は、風のように派遣先を吹き抜けていった。

当然都心の役員店舗でも噂を聞いた副支店長達が動く。

都心の一流店舗には、選び抜かれた若者が雑事に追われ銀行員としての機能を果たせずに腐りきっていた。

本部の面子を賭けた勝負に上司は臆していたのを、踏み切ったのは誰有ろう私だった。