鬱病になった~治った~頑張った
私ごとで恐縮だが私は一昨年の12月派遣会社の無責任と感じる対応で鬱病となった。
今8人に一人が鬱病予備軍と言われる中、まぁ抽選に当たったようなものかもしれないが苦しかった。
鬱病とは、どのようなものだったか。
暗い洞窟にはまり込み、先に明かりは見えない。
自分の存在が家族、友人、知人、街の人々に負担をかける存在に思えるのだった。
心が身体の中にあるのではなく、手で持ち大事に抱えているのにグサッ、グサッと人の言葉が突き刺さる感じがした。
坑欝剤、安定剤、睡眠薬を煽るように飲み布団を被る。
夜になるとホッとする。
やっと長い一日が終わった。
テレビを見る気にもなれないし、大好きな本を読む気にもなれず、心に傷を負わないように、また薬を飲む。
眠っていれば時が経つ。
早く時が経ち、寿命が終わるのを待つしかない。
一日が異様に長い。
早く命の灯が消えないだろうか。
そう考えて毎日を過ごす。
唯一私が力を入れられたのは、派遣会社を訴える為の労働審判の訴状作成だった。
我が家の顧問弁護士は高名な方だが、派遣法には自信がないと言う。
派遣法はザルのような法案で、抜け穴がたくさんある。
よほど派遣法熟知していないと勝ち目はないと言う。
まして派遣法を破ったという立証責任はこちらにあるのだった。
労働に強い弁護士が付いても派遣法で闘った判例があまりないから不利だ!と言われた。
闘って勝つだけが目的では無かった。
私は闘わないと我が身に何が起こったか理解出来なかったのだった。
派遣先の銀行で休憩時間なく働き、派遣社員の分際で新入行員指導から支店長研修まで一ヶ月209時間働いた時もある。
派遣会社は下へも置かない扱いだった。
派遣法違反と知らず時給交渉から様々にした。
しかし、ある不正に対して派遣会社に自浄能力を求めたら気付くと鬱病に追い込まれていた。
母は弁護士費用をどぶに捨てる覚悟で自分の歩んだ道を振り返れ!と言った。
友人達は、こんな不正隠蔽は有り得ないと言う。
私は㈱アウ゛アンティスタッフを民事第11部事件番号平成20年(労)第527号として訴えた。