血の系譜 (記者会見) | 小林茂子オフィシャルブログ「生きてみよ、ツマラナイと思うけど」Powered by Ameba

血の系譜 (記者会見)

電話には出ない、家には居ないし事務所も留守電。

今スパモニのレポーター井口成人さん(当時はルックルックこんにち

は)も我が家のインターフォンを鳴らし、中学生だった三木男に


『わかりません』 と答えられた。

後に自分の落語を聞いてくれる…とも思わず素気ない態度をしたものだ。

落語協会から理事を始め周囲にまでマスコミが押し寄せ困っている。


記者会見をセッティングするから会見してくれ!と頼まれた。


落語協会から言われては知らん顔出来ない。

当時TBSだけワイドショーをしていなかった関係でブロードキャスター

の方にセットされTBSで私は記者会見を行った。

成田離婚の時もそうだが、毎回当事者じゃないのが記者会見する。

私は口の利けない三木助から自転車で走行中なにが起きたか、一時

間掛かって聞き出したが内容は15分程度の事しか聞けない。

会見の時間は迫るが、事情聴取ははかどらない。

とりあえず会見場所へ向かった。

すごい数の報道人。

矢継ぎ早に


『なにが起きたか?』


『坂を下る途中左からライトのような物が見えた瞬間すごい衝撃で飛ばされたらしい』


『なんでそんな時間出かけたんでしょうか?何しに行ったですか』


『猫の餌を買いに行きました』

『単独事故ですか』


『いえ警察からは交通事故と聞いています』


すったもんだのやり取りで記者会見が終わる寸前


『お名前は小林茂子さんですよね』


『はい』


『年齢は』


『42歳です』

瞬間歳をごまかしていなくてよかった!とホッとした。

周囲に聞かれると三木助の姉だから三木助より歳下は有り得ない。


妹ならごまかせるが姉ではごまかしようがなかった。


やれやれと病院へ帰り三木助に報告すると、珍しく私に本を投げつけた。

芸術祭は流れ、口も利けず左半身動かない三木助には記者会見より

側にいて今後どうなるのかを話したかったのかもしれない。

友人が見舞いに来たので代わって貰い、少し休む事にした。

まず事務所に寄ると留守電とFAXが部屋でトグロを巻いている。


今のように一枚づつではなくFAX用紙はトイレットペーパーのようだった。

家に帰り風呂に入る前に体重を測ると4㌔痩せていた。

この事故の一ヶ月前に私はエステに行き50万円支払い2㌔しか痩せなかった。


55㌔と少し太ってしまったので49㌔ぐらいにしたかった。

しかし、すぐにリバウンドした。

今51㌔を割っている。


一日で4㌔痩せた。
 


湯舟に浸かり、どうせ事故るならエステに行く前に事故って欲しかった。
と、私はエステで失った50万円が悔しくその夜なかなか寝付けなかった。