血の系譜(警察) | 小林茂子オフィシャルブログ「生きてみよ、ツマラナイと思うけど」Powered by Ameba

血の系譜(警察)

病院へ戻ると弟は鎮痛剤を打たれ眠っていた。

携帯電話の留守電マークに1417を押す間も又電話が掛かる。

主要先には友人から借りた携帯電話番号を伝え私の携帯電話は切るしかない。

そこへ警察が事情聴取に来た。
口が利けないし、鎮痛剤で眠っていると断るのに、お構い無しに病室に入る。

聞いていると警察が勝手に話している。

弟は朦朧としながら首を振るだけだ。


違うと横に振っているのに『いやぁ、こっちじゃないの』と畳み掛ける。
また違うと首を振る。

たまり兼ねて、まだ事情聴取は無理ですから…と帰って貰った。

『い、た、い、』と言うから見ると内股に痣がいくつかある。
『どうしたの?』と聞いたら、通報で駆け付けた警官に、つねられたらしい。

要約すると、弟が気を失って倒れていたのを近所のレンタルビデオのオーナーが見つけ警察に通報してくれた。

最初警官は酔っ払いだと思ったらしい。

起きろ!と蹴られ意識は戻ったが喋れない。
すると、コイツ口利けないのかなぁ…と抓り始めた。


ポケットに手を入れ『コイツ金は持ってる』とまた足蹴にされ抓られ『痛い!』と怒りたいが喋れない。

やがて救急車が来て乗せられたが、まだ抓る。

そこへ遠くに飛ばされた自転車を発見して自転車登録ナンバーで照会され、家族と連絡取れた!と新しい警官が来た。

やっと酔っ払いではなく事故らしいとなったところへ私が駆け付けた。

そして国勢調査で芸能人と判ると手の平を返した!とたどたどしい口調で悔しがっていた。