ケープタウンからブルームフォンテンへ。 | 杉山茂樹のブログ

ケープタウンからブルームフォンテンへ。

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ペンギン鑑賞は意外に楽しい。

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ケープポイントにて。

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ケープポイントから喜望峰を望む。

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ケープポイントの先端。

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ブルームフォンテン到着。

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南アフリカのサッカーはイマイチだけど。

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ブーブーゼラ。うるさい鳴り物の正体はこれだ。

喜望峰を見た。
前回「喜望峰を見て死ね!」と言ったけれど、この最果ての地を間近に見たいまもなお、死にたい気はまるで湧いてこない。
明日からの人生がますます楽しくなった気がする。
死んだら損だという気持ちになる。

僕たちの良いところは、こうした絶景に「ついで」に遭遇できる点にある。
そこに、職業的な美味しさがある。
スポーツライターになって良かったと思える瞬間だ。
スポーツだけではないところ、サッカーだけじゃあない広がりがあるところに最大の魅力がある。

世界のどこに行ってもスポーツがある。サッカーの場合はとりわけだ。
それこそがサッカーの魅力であるし、それを実感できるところがスポーツライターの魅力なのだ。

そういう意味では、まだまだ行くべき場所が山ほどある。
喜望峰を見ても、死にたくならない理由だ。
皆さんも是非! と言いたくなってしまうのだ。

ただ、太鼓判を押したくなるのは、ケープタウンに限られる。
ケープタウンからブルームフォンテンにやってくると、改めてそう思う。

来年のワールドカップ本大会で、西部劇の舞台にでもなりそうなこの街に、各国のある意味で能天気なサポーターがやってくる姿は想像しにくい。

治安は明らかに悪そうだし、ホテルの数も少ない。
街と街を結ぶ交通網も、ほぼバス移動に限られる。

86年のメキシコワールドカップでさえ、もっと良い状況だったと記憶している。
90年イタリア大会のローマやナポリも、治安は悪かったし、94年のアメリカワールドカップも、油断ならぬ場所は多々存在した。

でも、それに代わる何かがあった。ホテルとスタジアムを往復する以外にもお楽しみはあった。

南アフリカの場合は、それがケープタウン以外には見当たらない。
サッカーの中身に期待するしかない状況だ。

南アフリカで開催する意味は大きいが、少なくとも観戦者には大変なワールドカップになりそうである。