休息の午後公園に足を運び、海辺のベンチに腰を下ろす。そこで、時々海を見ながらの読書をしてみることにした。サングラスをしてはいるものの、降りかかる日差しは厳しい。けれども、絶え間のないそよ風が僕の体をくすぐってくる。陽は粛々と剥き出しになったハーフパンツの膝下に降り注ぎ続けるけれども、それでも、心地よい涼しさが癒してくれる。潮風ではない、陸風が海の方へと吹き続けているのだ。だからうなじや背中の方が一層心地よい。今日はシンガポールにまつわる本を持ってきた。「シンガポールを知るための65章」そして、「日本のシンガポール占領」だ。