ずっと行きたかったのに、横目に見やりつつ先を急いできた
高台寺。
あの通りから見える高台寺は、いつも、清水寺を見たあとに
金閣や銀閣など、次の目的地へ行くために素通りしてきた。

今日の午後は、清水寺で京都らしさを満喫し、続いて二年坂を
下り、高台寺で大人らしくゆっくりと過ごそう。と決めました。

入ってすぐ。。。
牛久観音みたいにでっかいの、おる。

それはあえて素通り。まずはこちら。
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遺芳庵(いほうあん)。
高台寺を代表する茶席。
美しい。

庭園は、西のエン月池、東の臥龍池を中心に
形作られている。有名な、小堀遠州の作で、国の
史跡・名称にも指定されているそうだ。
素晴らしい庭園。
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次は、臥龍廊(がりょうろう)。
ラッキーなことに、6年ぶりに公開されるとのこと。
開山堂と、霊屋(おたまや。秀吉と北の政所を祀る建物)
を繋ぐ階段状の回廊で、屋根が龍の背に似ている。
思わずたくさん撮影してしまった。
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上り階段を臨み。
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ここを抜けると、上り階段。

こちらはその上り階段の麓。
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上りきると目の前には、霊屋が出てきた。
内部の撮影は出来ないが、桃山時代の漆工芸
美術の粋を集められた厨子や須弥壇。
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そして、この中の、北の政所の木造の下には
実際に、北の政所様が土葬され、今もそこに
眠っているのだそうだ。

霊屋を出るとすぐ、「傘亭」。
内部天井には、竹が放射状に組まれていて
まるで傘のようだから、この名前。

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どこの建物にも、説明の女性がついている。
だから拝観料も高いだろうが、説明は誰も
上手で、満足いく。

その隣には、時雨亭。
これは茶室としては珍しく、二階建て。
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手前の土間廊下は先の傘亭に繋がる。
説明の女性から聞いたところによると、
茅葺の全面的な葺き替えをついに昨年行なった
そうだ。とても大変だそうで、もともとは大木の陰に
囲まれていた2つの茶室も、日なたにしないと
茅葺がだめになるので日当たりを確保すべく
ばっさり。

この2つの茶室が、高台寺でもっとも「高台」にある。
この茶室から、北政所は大阪城落城を呆然と見つめた
と言われています。

これを見終えると下り坂に続き、美しい竹林が。
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それほど長くは無いが、十分美しく、
一瞬の別世界へ。

以上ですが、この高台寺では、開山堂の縁側に
座ってゆっくりと庭園を眺めることができる。
なんせ、人が他の有名な寺に比べて少ないから、
順番を意識する必要もない。

エン徳院も隣接している。
北政所が晩年を過ごしたところです。
意外に知られてないと思うけど、豊臣滅亡は
大阪夏の陣だが、1615年。これは周知。
北政所(高台院)は、実は1624年まで生き
永らえている。
1624年は、三代家光の在位2年目。

ああ、歴史って楽しい。

さようなら、高台寺。
とても良かった。

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出ると、こちらも美しい路地。
photo:02

これも、その通り沿いにある素敵な門だ。
photo:03


旅の最後は当然、新幹線での一献でしょう。
これが、感動の味。
photo:04
野次喜多 豆道中笑。 
豆政 の七味家とのコラボ作品で、「七味道楽 」という商品。

食べて驚いたのは七味よりもその山椒のぴりり感。
山椒味の豆菓子なんて初めてだった。また食べたい。
そんなものがどんどん増える。

京都一人旅の予定が、思わず京都の友人たちと会えて、
嬉しかった。