サントリーウイスキー
一部では「鎖国ネタのGENSHI」と呼ばれているらしいので、これからしばらくはネタを変えて書いてみようと思う。酒でも飲みながら読んでください。 (もし鎖国ネタのほうが面白かったらコメントください。)
海外の飲食ビジネスに接して感じることは、日本の飲食(特に飲酒)文化がいかに発展しているかということである。そして日本ほどお酒のメーカーが外食文化の発展に貢献している国はない。日本の酒類メーカーは飲食店の新業態開発から経営相談、果てはメニュー開発、店舗スタッフの相談まで、酒類販売以外の様々なこともサポートする。そしてその一番の貢献者はサントリーだと思う。自分が元・サントリーで、今もサントリーという会社が好きだということを差し引いても、おそらくそれは事実だろう。
サントリーがウイスキーを日本ではじめて発売したとき、社会から偽ものウイスキー(ウイスキーと言えばスコットランド)とか安物ウイスキーとか中傷されていたであろうことは容易に想像できる。そうした中で日本の食事文化にはジャパニーズウイスキーが合うと主張し続け、飲食店の繁栄を常に支援しながら様々な飲食スタイルを提案し続けてきたからこそ、サントリーが日本を代表するライフスタイルマーケティング企業としての地位を得たのである。
あまり多くの人が知らないが、「水割り(アルコール度数の高いウイスキーを日本人が飲みやすいように水で割る)」、「ボトルキープ(キープすることで、お店のお得意様になってもらう)」などはサントリーが始めたことである。
古いと言われるかもしれないが、お酒も飲めない子供の頃、雨の中を子犬が走りぬける「雨と子犬編」、飛騨高山の宿屋を外国人が訪れる「オールド高山編」などサントリーのTVコマーシャルを見て、胸がキュンとなったのはきっと自分だけではないと思う。そして胸がキュンとなったり、ほっとしたりするときに大人が飲む、ウイスキーに大いに憧れたものだ。
ウイスキーを飲んで心地良く酔って、ロマンチックに、時にはセンチメンタルに素敵な気持ちになろう。
「雨と子犬編」CMコピー
いろんな命が生きてるんだな。
元気で、とりあえず元気で。
みんな元気で。
トリスの味は人間味 トリス
http://www.suntory.co.jp/enjoy/cm/log/na002.html
*これはうちの愛犬。サントリーCMとは関係ありません
違うということ
今回はちょっと昔話を・・・
学生時代に2年半、アメリカ留学したことがある。「井の中の蛙、大海を知らず」という言葉があるけれど、日本で暮らしていたときには決して疑問にも感じていなかったことや当たり前だと思っていたことが、実はそうでなかったりして、とてもショッキングであり、またとても考えさせられた2年半だった。
アメリカに教えてもらったのは「Individualism(個人主義)」。日本では自分勝手でとてもネガティブな考え方と受けとめられるが、「個人主義」はアメリカ社会においてとても大切な価値観である。もともと違う文化背景を持った移民が集まって作られた国だから、一人一人が違うことが当たり前であり、一人一人の違いをレスペクトする個人主義がとても大切なのである。
違った人間に自分のことを受け入れてもらうためには、まずは相手を受け入れることからはじまる。お互いの違いをレスペクトするところからコミュニケーションが始まるのである。違うからお互いを理解するため真剣にコミュニケーションしなくてはいけない。自分の意見をしっかり相手に伝えなくてはいけない。
日本は単一民族国家ということになっていて(実際は違う)、また農耕民族だから皆で同じに生活し行動する必然性があった。そこに個人主義は必要なく、私とあなたは「同じ」というところからコミュニケーションが始まる。違うことは村はずれを意味し、個人主義は団体としての行動を乱すネガティブな考え方として教育されてきた。
もし日本が鎖国をしていて海外に影響を与えていないのなら、皆「同じ」という考え方で一向に構わないのだが、日本は世界第二の経済大国として日本人が好む好まざるに関わらず世界に影響を与えているのである。そしてそこには世界の一員としての責任があり、「違う」ということをもっとレスペクトしなくてはいけないと思うのである。
昨今のL社について評論し擁護するつもりはまったくないが、今回の報道が事実以上に大きな波紋を広げているのを見ると、「違う」ことに対する日本人の冷静な判断力はまだまだ磨かれていく必要があると思う。
アメリカ留学へ旅発つ時に尊敬していた先輩から贈られた言葉が今も残っている。「留学は海外のことを勉強しにいくことと思うだろうが、実はそうじゃないんだ。自分が日本人であること、日本のことを学びに行くことなんだ」
DISCOVER JAPAN ! は昔のJR広告コピーだが、チャンスを作って、どんどん海外で暮らして日本を日本人であることを見つけてほしい。
FAST RISING KOREA
韓国唯一のレストラングルメ専門誌である月刊CASA BISTRO誌新年号に、「2006年のレストラントレンドを読む」という記事を寄稿した。韓国と日本の外食業界には約20年くらいの開きがあるので、日本の外食トレンドを分析することで韓国での方向性が見えてくる。
世界の国にも人間と同じように近代国家としての年齢があると思う。日本がシニアだとすると、韓国は青年といったところだろうか。文化的に非常に近い両国は同じ家族の息子と父親のように見える。日本と韓国が似て違う国なのは、息子と父親が家族で同じ価値観を共有するものの、世代の隔たりによるライフスタイルが違うのと似ている。
日本には経験に培われた知識やノウハウがあるが、韓国には若いエネルギーとダイナミズムがある。スピード感も違う。韓国のスピードは日本の倍くらい。
経験がたくさんある方が良いとか、スピードが速い方が良いとかそういう比較判断は意味がない。お互いにないものがあることが素晴らしいのだ。そしてそれがグローバルビジネスの魅力である。
韓国ビジネスは私にたくさんの刺激を与えてくれる。
メッセンジャーで日本語入力しながら思ったこと
昨晩MSNメッセンジャーで、夜中の12時から2時まで日韓間で会議を行なった。パソコンのキーボードを叩きながらいつも思うのは、日本語がいかにデジタルに不向きかということだ。同じ内容のチャットをしても、日本語の場合は英語の倍近く時間がかかる。日本語入力時に漢字・ひらがな・カタカナに変換しなくてはいけないからだ。
江戸時代後期の黒船出現で、日本は鎖国をほぼ強制的に解かざるを得なかった。以降文明開化の波の中で、日本人は日本文化を時代遅れのもの、西洋文化を近代文明の象徴として疑いもなく受け入れることになる。
日本のグラフィックデザインは世界的にとてもレベルが高い。でも日本のグラフィックデザインは殆んどがアルファベットをベースにしていて、美しい日本語のデザイン、或いは英語と日本語をうまく融合したデザインが少ないことが悲しい。香港のアートディレクター、アラン・チャンは僕の好きなクリエイターの一人だが、漢字とアルファベットを意味・デザインの両面で非常にうまく融合させている。まさにEAST MEETS WESTである。
時々考えることがある。もし日本に黒船がやってこなかったらと。
もし日本人が自分の意思で鎖国を解き世界の一員になったとしたら、西洋文化を鵜呑みにするのではなく、日本文化と西洋文化の長短を認識し、もっとうまく融合させていたに違いないと。そして異文化融合の精神が日本でもっとしっかり育っていたら、アナログな日本文化はデジタル化の波に何も疑問も持たずに飲み込まれていたのだろうか?
スピードが要求されるデジタル化されたグローバルビジネスでアナログな日本語は圧倒的にハンディがある。このことは当たり前すぎて誰も考えていないのかもしれないが、どう克服するのか、あるいはどう開き直るのか、もっと真剣に考えなくてはいけない。
Happy New Year 2006
ここ数年、年賀メールを1月2日以降に送るのが習慣になっている。
というのも年賀メールにはAPPLE社のiCARDS(http://www.mac.com/WebObjects/Welcome )を愛用していて、APPLE本社のあるCupertino日付で作成日の消印がスタンプされるからだ。
ニューエコノミーの震源地であるシリコンバレーCupertinoの1月1日スタンプ(=アジア1月2日)にこだわっているのだけれど、気がついてくれた人がいたらすごく嬉しい・・・
今年のカードはこれ
Love and Peaceが限りなく注がれることを、コーヒーのリフィルで表現。
これは2005年
人々のスマイルと自然の恵みがバランスとハーモニーを持ったときに、Love & Peaceが生まれる。
そしてこれが2004年
まっすぐに上へ向かって伸びようとする花の勢いに感動して選択。
iCARDS ありがとう。そして何よりも毎年僕を支えてくれているサポーターの皆さん、素敵な刺激を与えてくれるビジネスパートナー、新たな感動を共有してくれる友人・ファミリーに感謝。
今年もよろしくお願いします。








