谷垣禎一街頭演説in新橋(平成22年2月2日)――がっきー頑張れっ!! | ザキーヤのブログ

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日々徒然なるままの雑想を書き綴っております。(^^)



「皆さん、お仕事帰りのお疲れのところ耳を傾けていただきまして、心から御礼申し上げます。自民党の谷垣禎一です。今、国会では衆議院で、予算審議がまさに大詰めになりました。しかし率直に申し上げて、鳩山政権が出して参りました来年度予算は欠陥だらけの代物であります。まず第一に、今、例えば高校を卒業する、大学を卒業する、そういう新規学卒者が、なかなか就職先がない、苦しんでおられます。そういうときに、景気を良くしようという発想があまりにも乏しい。その第一の表れは、私どもが麻生政権の時に作りました平成21年度第一次補正予算を不要不急であると言って執行を停止して、そうして実際は(民主党は)ほとんどそれと同じものを第2次補正予算として出してきました。このことによって約5ヵ月余り、景気対策がストップしてしまう。こういうことが続いたのは、鳩山政権のこの景気に対する鈍感さの表れでございます。そしてまた、自民党は今まで公共事業予算を削ってきました。随分、自民党も減らしたんです。ところがそういうことを全然考えずに、自民党は毎年3パーセントずつ無駄を削るということでやってきましたが、今年の予算に比べて来年度は18.4パーセントも公共事業予算を削る。これだけ削ったときに、地方の景気はどうなるのか。大変心配でございます。
それから、今も近藤衆院議員がお話になりました。来年度予算は、税収は37兆、借金の額は44兆であります。そういう予算の中で、問題は、どういうふうにしてこれからの中長期的な財政運営をしていくか、その言も何もなくこれだけのバラマキ予算を作った。これも、私たちの子や孫に負担を残す、大変大事な問題でございます。このほかに、じゃあ、日本経済を成長させていく将来の展望もほとんどありません。これはなぜ、こういうことが起こるのか。民主党は企業に――企業を成長させることに関心がないんです。家計には、いろいろ子供手当やなんか配るって言ってます。しかし、いくら家計にお金を入れても、同時に、私たちは皆、家庭に帰れば消費者ですけれども、働いてる時は生産者です。生産を伸ばす政策がなければ1万3千円の子供手当が入っても、会社が倒産すれば給料は入らなくなる。こういうような矛盾を平気で犯しているのが、与党の来年度予算であります。またデフレを宣言しても、具体的なデフレ政策はほとんどありません。そしてまた、数々のマニフェスト違反、ガソリンの暫定税率もなくす、結局できませんでした。
こういうことは、どこから起こっているのか。彼らが、今の日本が持っている根本的な問題から目を背けているんです。彼らはコンクリートから人へと、そうしてそれをやれば無駄がいくらでも出てくる、だからその無駄をうまく利用すれば日本経済はちゃんと行く。こういうふうに言っております。しかしそれは、根本的に間違いです。さっき私が言いましたように、自民党政権時代ずうっと、公共事業予算は削ってきた。今はカンナをかけるところ、私は全くないとは言いません。しかしかけ方は難しい。乱暴にかけると、血が出てしまう。そういう状況です。今の日本の財政を圧迫しているのは圧倒的に社会保障、高齢化による社会保障が大変だということなんです。そのことに彼らは、正面から目を向けていない。私は本会議の代表質問で鳩山さんに呼びかけた。
「一体これから社会保障をどうしていくんですか、その財源をどうしていくんですか。政権が交代するたびに、年金のシステムが右から左、左から右へと変わるようでは、国民は安心して生活できない。だから、与党野党一緒になって、社会保障の未来をどうしていくのか、その財源をどうしていくのか、円卓会議を作って、一緒に議論しようじゃありませんか」
と呼びかけたわけですが、一向にこれに返事はありません。実は私たちは与党の時から、民主党にはこれを訴えかけて参りましたけれども、ちっともこれは一緒にやろうと言って下さいません。与党になっても同じであります。こんなことをしてますとね、政権交代するたびに、皆さんのこの大事な年金が右往左往するということになってしまう。よくよく考えていただかなきゃならんわけです。
しかしこの欠陥だらけの予算、それに加えるに今町村さんがおっしゃった、日米安保その他、日本の外交関係に関しても、閣僚の発言はしょっちゅうくるくる変わる。沖縄の県外だとおっしゃっていたけれども、今度は沖縄の地上でやるというようなこともおっしゃっている。本当に何を考えておられるのか分かりません。そのほかに、民主党は強引な国会運営、あるいは習近平副主席が見えた時の、天皇陛下にお会いさせるかどうかという問題で、まことに無礼な態度を取りました。まことに安定感を欠く政権であり、内閣であります。
私はこういう政権、このままずるずる続けていたら、日本は危ない! このような深い危機意識を持っております。そして先ほど来、皆さんからいろいろすでにお話をしていただきました。今、この間の2月16日から確定申告の時期が始まっているわけです。私が多くの方から伺うのは、
「谷垣さん、もう税金払うの嫌になっちゃったよ、払うのやめて、ばれたら、『ああ、知りませんでした』と無罪放免にしてもらいたい」
多くの方がこうおっしゃっている。国は景気対策をするんでも、何をするんでも、皆さんからいただいた税金でもってするんです。国民が税金払う気がなくなっちゃたということは、国家の基礎が掘り崩されていく。私は、鳩山さんの話、先ほどからありました、7年間で12億6千万お母さんからいただいている。これは1日にすると、50万円なんです。それを知らなかった。この説明は、さすがに鳩山さんも恥ずかしいんだと思う。「なかなか国民には理解していただけないけれど」という前置きが、必ず付くんですね。知らなかったら、知らなかったらいいとか、こういうことを言っておられる。しかし、知らなかったらいいわけじゃありませんよ。自分の身の回りを12億6千万ものカネが動いていながら、全然それに気づかなかった。芋の煮えたもご存じない。こういうことを言うんです。こういうかたが、国家をマネージする仕事が、資格があるのかどうか。私は大いに疑問であります。
鳩山さんが政権に残る道は一つしかありません。それは、そういうことをはっきりさせるための説明責任を果たすことであります。先ほど来からお話がありました。自分の周辺の参考人招致あるいは証人喚問。そして総理大臣でさえ小沢さんには責任があるとおっしゃっている。この小沢さんの関連の証人喚問。そして元小沢さんの秘書の石川さんを始めとする、石川さんへのこの議員辞職勧告が、これを今まで握りつぶしてきました。何で、握りつぶさなきゃならないんですか? 多数の力で臭いものに蓋をする。こういうようなことは許されないんです。早く、これは上程していただかなければならない。こういうことをやっていただけば、私どもは今日、これは、これをやっていだたかない限り、予算審議には応じられない。こういうことを決めました。そして四野党共同でこういった責任をはっきり、しっかり果たすように政府与党に申し入れをいたしました。私どもは政府与党がこれに応えられれば、すぐにでも予算審議に復帰をする。そういうふうにはっきり申し上げております。しかしそれがない限りはやはり、この総理大臣には辞めてもらわなきゃいけない。私はこのように思います。自民党は野党になりました。しかし日本の未来をどうするのか、私どもはこの予算に関して自民党の予算案もすでに作っております。そして国会でそのようなことに与党が応じたら、自民党の案を前提にした組み替え予算をすぐに国会に出して、どちらの案が正しいのか与野党でしっかり議論をしたい。このように思っております。どうか自由民主党の今までの活動に、そしてこれからの真剣な対応にも、どうか皆さまの力強いご支援を賜りますように、心からお願いを申し上げまして、私の街頭からのお訴えといたします。どうも寒い中、耳を傾けていただいてありがとうございました」
         ======文字起こしここまで=========

と、上記のように強気に出ていた自民党だが、審議復帰を決めてしまったようだ。が、現在の問題点をしっかり谷垣総裁が述べておられるので、文字起こしをしてみた。一般人向けの演説にはいい内容だと思う。
それにしても審議拒否――正直言って、せっかく決心したんだから、もう少し粘ってもらいたかった(--;)。
こんな打たれ弱くて政権奪還できるんかいな・・・(T^T)



自民党、審議復帰を決定
2010.2.25 09:41
 自民党は25日午前、党本部で臨時役員連絡会を開き、横路孝弘衆院議長の不信任決議案と松本剛明衆院議院運営委員長の解任決議案を同日午前中に提出することを決めた。その後記者会見した谷垣禎一総裁は、22日から始めた国会での審議拒否について「決議案の結果を受けて、戦いの場は国会でやる」と述べ、両決議案が衆院本会議で採決された後、審議復帰する方針を明らかにした。審議拒否は3日で終わる。

 同党は、21日投開票の長崎県知事選と東京都町田市長選で応援した候補が当選したのを「追い風」として、鳩山由紀夫首相や小沢一郎民主党幹事長の「政治とカネ」の問題をめぐる証人喚問などが実現するまで22日から審議拒否に入った。しかし、与党は要求を完全に拒否しているため、自民党内からは審議拒否を続けることへの世論の反発を危惧(きぐ)する声が高まっていた。

 このため、横路議長には与野党の合意形成に努力しなかったこと、松本委員長には子ども手当や高校授業料無償化の法案の衆院本会議での質疑を委員長職権で決めたことをそれぞれの理由に決議案を提出することで収拾を図ることにした。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100225/stt1002250944001-n1.htm


それでも「日銀砲」の谷垣総裁、応援してます。ガンバレ自民党!!

かわいいので貼っておきます。
    

外国人参政権法案の今国会提出見送り (02/25 07:03)
 政府・与党は24日、永住外国人に地方選挙権を付与する法案について、今国会への提出を見送る方向で調整に入った。与党内に反対論が根強い上、推進役だった小沢一郎民主党幹事長が政治資金事件を抱え、法案内容の検討が進んでいないためだ。地方議会で反対意見書採択が相次いでいることも影響しているとみられる。

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/217417.html
とりあえずは…少しほっとした。しかし勿論、まだ油断はできないだろう。