5月3日は上野東照宮様と根津神社様に参拝させていただきました。


躑躅祭は終わってましたが、GWということもあり賑わってました。


鳥居




楼門


ここから参拝待ちのスタート。


江戸の神社の楼門で唯一残っている門です。

本物の漆塗り。

色鮮やかな装飾と朱色が美しい。


手水舎



嫁さんと交代で列から抜けて清めました。


舞殿  



主幹がスッとしてスタイリッシュな大銀杏。

元気、強さを感じました。




透塀


200mにわたり社殿の周囲を囲んでます。

300年経過しても歪み無く美しい姿。

地中8mまで基礎工事が施されているとか。

窓の細かな造作・意匠も素晴らしいですが、構造物として丁寧な施工がされてます。


唐門



絢爛豪華な造り。

当時の技術力と美的センス、素晴らしい。

現代と違い職人の知恵と手仕事の成果。

尊敬します。


拝殿



門や境内の景観を楽しみながら1時間位かな、並んで清々しい気持ちで参拝させていただきました。

心地良い空気感でしたね。





細かな気遣いや装飾、納め方。素晴らしい。


境内の至るところで見る卍マーク

江戸期の神仏習合、根津権現社の名残。

吉祥の印として、神社にも卍が使われてたそうです。

明治維新後の神仏分離で多くの神社は、卍マークを外したそうです。

根津神社は国の重要文化財のため、意匠を変えること無く、現代に引き継がれてます。



青銅灯籠     藤堂和泉守高敏奉納

重要文化財です。





笠、火袋、台座、全ての部材に素晴らしい装飾が施されています。

鍛冶や石工のレベルの高さ、素晴らしい。


威風堂々とした狛犬様   



授与所も混雑。

嫁さんが並び、御朱印を拝受しました。



乙女稲荷神社様


千本鳥居を背景に撮影する方々で大渋滞のため、今回は離れた所からお参りさせていただきました。



駒込稲荷神社様




歴史的に貴重で素晴らしい建築物が遺る境内。

数百年前の建設事業に携わった方々の技術力・センスの高さを感じました。


「用・強・美」をキーワードに構造物を考え設計施工する時があります。

用途(目的)に沿って、強度(品質)を確保して、意匠(美しさ)を兼ね備えたモノ造り。


卍マークをはじめ、当時のオリジナルの意匠を継承することで、時代背景や歴史も継承する。


構造物としての安定確保と同様に、オリジナルの継承も重要だなと。

文化財修理工事に携わる者として、考え方・モノの見方を教えてもらったような気がしました。


前向きになれる、ありがたいことです。