友達は手をつながないでしょ -2ページ目

友達は手をつながないでしょ

「友達は手をつながないでしょ、、、」

この言葉で物語はスタートします。

20年前と現在。

同じ言葉で別れていく二人。

ほぼノンフィクションの実話小説

桜の並木道を通り抜け真新しい学生服に身を包んだシゲは住宅地の真ん中にある高校の門をくぐった。
入学式後、なぜかシゲは生活指導室に呼ばれた。
シゲだけではなく同じ中学校を卒業した仲間もだ。

「お前ら北中だな。
お前らの中学の話は聞いているぞ、随分荒れていたらしいな。
この高校は規律に厳しいぞ覚悟しておけ!」

言うだけの事を言って生活指導の教師は部屋を後にした。

取り残されたシゲをはじめ同窓生は口があんぐりだった、、、

たしかに母校の中学校は荒れていて大変だったしかしシゲをはじめ、同窓生はそこまでやんちゃではなかったからだ。



という事で入学早々『ヤンキー要注意人物』という烙印を押されてしまった、、、

どうしたらいいのか分からずクラス分けされた教室へ向かうともう既に自己紹介の途中だった。

「じゃあ順番はおかしくなったが次は山本!」

他のみんなの自己紹介を聞かずいきなりの無茶ぶりに戸惑いながらもシゲは自己紹介を始めた。

「北中出身の山本重成です。
サッカーやるためにこの高校へきました。
よろしく。」

シゲは無難にまとめたが北中と言うところでざわめいたのを感じた。

どうやらどこまでも北中の悪い噂は広がっているようだ。

「次。女子5番神田麻紀。」


シゲの時とは違う担任の優しい物腰にシゲはムッとした。

「美中出身の神田麻紀です。
演劇台本や小説を書くのが好きです。
高校入学を機に髪を50センチ切りました。
よろしくお願いします。」

そこには大人なしそうで、スカートが少し長いショートカットの麻紀がいた。



文芸少女の麻紀とサッカー少年のシゲ。


偶然出会った対照的な2人がこの物語の主人公である。


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1992.6 青い自転車