夫婦になっても、片思い
私たち夫婦は1987年に結婚したので、今年で結婚34年目になります。こんなに長く一緒にいる私たちですが、いつまでたっても相手のことを全部わかることなんてありません。なかなか相手に自分の気持ちをうまく伝えられないし相手から言われたことの真意がわからず誤解したり、勝手に思い込んで決め付けたり傷ついたり、反発したりということが、よく起こります。結婚していても、長年夫婦でいても、やっぱりどこか片思いしていてそれは夫婦お互いなのです。夫は照れ屋なので、私のことをあまり褒めないし可愛いとか、好きとか、愛してるとか全然言ってくれません。私はそれがとても淋しいです。もう夫には恋するような気持ちはなくなってしまったのかな。そう思うほど、淡白です。「年を取ったから若いころとは違うんだよ」なんて言われると、突き放されたような気がします。私は大好きなので、負担なのかなと思ったりして悲しくなるのです。とても住み心地の良い家を建ててくれたり(リノベーション)庭にも果樹を植えたり、花壇には色々な花を植えてくれています。畑でも美味しい野菜を作ってくれて毎朝、朝食を作ってくれるし私の健康にも気を使って食材の買い物もしてくれます。「やりたいことは、やったらいいよ」と言って、セルラスの活動も応援してくれるし乗馬をやってみたいというのもOKしてくれました。海外や国内の友だちが我が家に泊まるのも歓迎してくれます。どう考えても、愛されているし、大切にしてもらっています。でも、でも、時々どうしても、伝わらない思いがあって自分が相手を思う気持ちと、相手が自分を思う気持ちが同じじゃない。そんな気がするのです。そして淋しくなって、家の中で離れて過ごしてみたり自分の世界にこもってひたすらマンガを読み続けたり彼が寝入ってから、起きてゲストルームに移動して一晩中パソコンでマンガや小説を読んだり。そんなことをずっとしてきました。特にマンガやネット小説には、依存症のようになっていて読めないと、禁断症状が出るほどです。夫が夜更かしを心配するので、隠れて夜中に読んだりするのも罪悪感も刺激され、益々依存症が深刻化するようです。一昨日、夫に淋しい気持ちを打ち明けた時夫から「若い時のような情熱的な気持ちとは違う。愛しいとか、大切にしたいという気持ちかな」と言われました。私に対して恋愛みたいな情熱はないということかな。私は勝手にそう思ってしまって、また悲しくなりました。夫に恋愛感情を持つことが、彼には負担なのかと思ったからです。そしていつも「若い時は違う」ということも気になりました。一晩考えて、どうしても彼に伝えたい思いが湧いてきました。私は、今の夫が好きなのだということを。若い時の夫を、今の彼に求めているのではないということを。私にとっては、今のそのままの夫が100パーセント大好きなんだと。夫は、私の期待に応えられなかったり、がっかりさせるのが嫌だったんだと彼の気持ちを話してくれました。そして優しくハグしてくれました。お互い、相手に片思いしていたんですね。相手を思うからこそ、弱くなったり、臆病になる。何年夫婦でいても、安心して心を開くのは勇気がいるものなのですね。良く思われたくて、好かれたくて嫌われたくなくて、臆病になったり虚勢を張ったり、責めてしまったり嘘をついてしまうのです。諦めずに気持ちを話して良かったです。また一歩、お互いに近づくことができ相手を知ることができました。何年たっても、相手をわかろうとする努力って必要なんですね。その最初は、自分を知って、自分を開いて伝えることから。勇気を出して本当に良かったです。