6月下旬に登城した奥州の雄、伊達氏ゆかりの福島県の(岩代)桑折西山城(こおりにしやまじょう)を報告します。

 

桑折西山城は、鎌倉時代、源頼朝から奥州合戦での功により伊達郡を与えられた初代伊達朝宗によって、現在の福島県伊達郡桑折町万正寺に築かれた城です。とくに14代、稙宗(政宗の曽祖父)の時に西側方面に修築拡張を行ったようで、東西900メートル、南北400メートルあるかなりの規模の城だったとようです。

 

1990年に国の史跡に指定されており、車でも入ることができるなどかなり整備されていて攻城しやすくなっています。

 


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それでは、まず、城までの行き方ですが、車で桑折町市街地から北西方向に進み東北自動車道の下を潜り抜けて観音寺あたりまでくると、桑折西山城方向を示す案内板が要所ごとに置かれていてあまり迷うことはないと思います。

 

ただ、観音寺を過ぎてちょっと行ったところを標識に従い、右手に入ると、そこから先は、そんなに距離はありませんが、普通自動車がようやく通れる道で車の行き違いができる場所は少なく対向車がくると面倒だなという道となります。一方、「熊出没注意」の標識もたてられているので、車でも徒歩でも危険かなという登城路になります。

 

 

 

それでは、本丸城址碑に据え付けられたプラスチックの収納箱の中にあった散策mapを使いながら報告させてもらいますね。

 

 
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未舗装の登城路①を進むと急に開けた場所②に出ます。ここが大手門跡です。

 


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登ってきた未舗装路は下の写真です。

 


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大手門からまずは、本丸跡を目指します。

 

 
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本丸には碑があります。また、結構広かったですね。

 

 
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本丸に空堀を隔てて隣接する二の丸方面です。④

 


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二の丸の西側にある空堀跡が道路⑤になっています。雰囲気はありますよね。

 


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次に後で加えられたと言われる中館、西舘方面に向かいました。本丸のある場所よりやや高いところにあります。⑥の地点から町のほうを見ると次の通りです。

 


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⑥から⑦に向かって斜面を登ると途中、堀跡らしきところがあり、登りきると中館です。

 

 


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一方、⑥から道を進むと右手⑧に低地が見えます。確認できませんでしたが、井戸跡とのことです。

 


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さらに道を裏手方面に進めて、⑨から林の中に入り西舘方面に向かいます。

 


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林間道をやや登っていくと空堀跡と土塁が確認できます。

 

 
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土塁を越えて、西舘内に入るとご覧の通り、地形はわからない状況でした。

 


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以上、写真だけでは実際の様子はわかりにくいとは思いますが、整備がされつつあるのはお分かりいただけたと思います。

 

草木が枯れた頃だと地形が明確になり、もっと楽しめると思いますので、その時期に再登城したい城です。