瀬戸内海にかかる明石海峡大橋を越えて、淡路島に入り淡路ICを出て、比較的すぐの場所にある「淡路大磯アート山大石可久也美術館」に行ってきましたので紹介しますね。


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淡路島に行くということで、紹介本を観ているとちょっと変わった感じの美術館が掲載されていたので、行ってみることにしたのがこの美術館です。

国際会議場や奇跡の星の植物館がある淡路夢舞台から海岸沿いの国道からはずれて急坂を登った山の中腹にあります。数分の距離なのですが、こんなところにあるのかなと思うくらい急な登り道の中腹にあたります。


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駐車場に車を停めて、いざ、美術館にと歩を進めると家を改造したのかなという感じ。

よく見るとMUSEUMという表示。


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一安心して建物の横を進むのですが、入口がない。そうこうしているうちに建物の逆の端にたどり着くとそこに入口がありました。ここがメインギャラリー。


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坂の下のほうから見た美術館の全景。よく見るとそれらしい気もしますね。白い帆船をイメージしているとのこと。左端が入口です。


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2階が美術館になっています。広い空間に大きな絵が並んでいました。空間の真ん中には一枚板の机を囲んでゆったりしたチェアーが並んでいましたが、ゆったり座って眺めるという感じですね。

印象に残った絵を2点紹介します。

一つは、「消えゆく運河悲し」。


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この絵の横におそらく絵の対象になった場所の写真とともに大石氏の解説がありました。下の写真ですが、読みにくいので活字にすると次の通りです。

「人間の目とカメラの目と違いますね。絵画は感覚と想像力です。対象をどうみてどうかんじたかを深く考えてどう表現するか そして創造力が大切ですね。絵は見ることより絵を読むことが大事です 作者は何を語ろうとしているかをよむことですね 下から見たり上からみたりちかづいてみたり 小さくしたり大きくしたり おみあい写真では、その人はみえませんものね」


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この文章を読んで、絵を見ると何か違った味わいで眺めることができたような気がします。

もう一つの写真。「暮れゆく港」です。


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そして、美術館の外に出るといくつかのオブジェがありました。

「美の女神の塔」


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「縄文小屋」


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タイトル不明


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そしてその先には奥さまの大石鉦子さんの作品がならぶイーストギャラリー(鉦子館)です。


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鉦子館の展示物。貝を利用した作品が多く、可愛くて素敵な雰囲気です。


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鉦子館の隣にあるアートトイレ。実際、利用して良いとのことでしたが、ちょっと・・・遠慮しました。


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最後にメインギャラリーの1階にはカフェがあるのですが、外のチェアーに座っていただくこともできます。

眺めがご覧の通り。眼下にまぶしい青い海。そして、鳥がさえずりだけが聞こえる、静かでのどかな雰囲気。本当に癒されました。加えて、美術館の人(アートが好きなボランティアさんかな)もとっても親切です。


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ずっと、海をながめながらぼんやりしていたくなる不思議な場所でした。

ちなみに、毎月、第3土曜日にアートと遊ぶ会(写生と工作)が催されているそうです。

誰でも参加できるし、大石先生夫妻が指導もしてくれるようです。

私も近くに住んでいたら参加したくなるような良い雰囲気の空間でした。