「楽園のカンヴァス」がとても良くて、気になっていた原田マハの作品で、旅がテーマだということで、直感的に思わず買って読んだのが「旅屋おかえり」です。
著者の美術関係の経験と知識がベースとなっていた「楽園のカンヴァス」に比べて、本作は、どんな作品なのだろうと興味を持って読んだのですが、一言でいえばハートフルな読後感の良い素敵な作品でした。
「楽園のカンヴァス」と全くジャンルが違うなと思いつつ、今、書いていて、両作品の根底には、人間の心の奥底にある暖かい情愛のようなものを表現しているように感じました。(語彙と表現力がなくてどうも言いたいことが、うまく書けませんが・・・)
すぐ感動するタイプで涙腺が弱い私は、電車などで読んでいて、ついつい涙があふれて、恥ずかしい時がたくさんありました。(地下鉄で本を読みながら、涙をぬぐっていたおじさんは私です!)
また、自分のモットーでもありますが、主人公の素直な気持ちで何事にも前向きに正面から取り組んでいく姿がとても共感できました。
旅好きな方はもとより、そうでない方も幸せで暖かい気分にさせてくれるととともに旅行したいなあという気分にさせてくれますよ。
ぜひ、読んでほしいです一冊です。