【そして神戸】
作詞 千家和也
作曲 浜 圭介
1972年発売
内山田洋とクールファイブ
前川清
言わずと知れた超大ヒット曲です。
もともと野村真樹(野村将希)さんの曲で
1970年のヒット曲【一度だけなら】とのトレードというような形になりました。
時は中学三年…
卒業を間近にひかえ、少し寒い時期に体育館にて
三年生だけが集まり、『茶話会』という催しが…
各クラスと先生の方々が舞台にて
何かを披露するという準感動的な…

僕が所属の3年1組。
誰もが間髪入れずに
僕を指名しました。
『クールファイブ』です

クラス的にも、今さら演劇や、コーラスや…
そんな面倒な事を練習するよりも
丁度いい人材が
僕だったんでしょう。
同級生の男たちも
快くヤル気満々でクールファイブの練習に励みました。
曲は…?
【そして神戸】
当時はカラオケボックスなど無くて
レコード店にてカセットテープを購入し
友達の家での練習。
パパヤパヤパヤパヤッパ~
コーラスも気合いが入ります。
やがて本番。
披露する順番はなんと
トリ!

練習してきたカセットテープを音響係に渡して、頭出しも完璧に!
(もちろんCDなんて無い時代。曲始まりは自分自身でセッティング。)
舞台での各クラスの発表が始まり
全員でのコーラスや、演劇がほとんどで
カラオケを使用して、ましてムード演歌を唄うなんて
非常に斬新でした。
盛り上がってるのか盛り上がってないのか分からない状況で
事は進んで行き
出番が近づいて来ました。
舞台の袖でみんなと最終確認。
さあ!出番!
「最後は3年1組の

くん、…たちの歌の披露です!」と陰マイクで司会者が…
幕が開き、イントロが流れる
が…
曲が違う

敏いとうとハッピー&ブルーの
『よせばいいのに』が流れた
舞台の奧の司会進行の女子に
「スンマセン!曲が違います!
」と言った幕が閉じて、ご丁寧に
「曲が違うようなので、3年1組の

くんの披露はやり直し致します!」と放送が流れた。音響室は舞台から真っ正面の遠くの2階。
チラチラと小さな窓から音響係の姿が見える。
「それでは、3年1組の

くんのたちの歌の披露です!」と放送が流れた。幕が開き、イントロが…
(……?
)流れた曲は
再び
敏いとうとハッピー&ブルーの
「よせばいいのに」だった。
また司会進行の女子に
「違うよ~!」と
また幕が閉じて
「3年1組の

くんたちの歌の披露ですが、しばらくお待ち下さい!」と放送が流れた。クールファイブの宮本さん役だった

くんが「チョット、俺行ってくるわ

」と2階の音響室に走って行った。
しばらくして
「お待たせしました
3年1組の
くんたちの歌の準備が出来ましたので披露致します!」と幕が開き、イントロが…
(……?
)流れた曲は
森雄二とサザンクロスの
『意気地なし』
でした

顔が引きつり気味の司会進行の女子に
「違うよ~ぉぉぉぉぉ~
」また幕が閉じて
「3年1組の

くんたちの歌の披露ですが、しばらくお待ち下さい!」舞台裏で、ある先生が
「もう何でもええから早よ歌えっ



」と、怒ってます。少し天然が入っている宮本さん役の

くんは「あれ…今の曲と違うのん?
」と…小林さん役の

くんが「お前なぁ~何回も練習して来てるやんけーッ!なんで間違うねん

」今度は僕自身が2階の音響室に行った
中に入ると
ぶちギレ状態の音響係が
「どの曲やねん

」と…「【そして神戸】って言ったよ~頭出しをして渡してあったはず…」
「ええっ?最終確認で、テープが途中になってるから巻き戻しますか?」と聞いたら
「はいっ

」と言うから…「ええっ?誰が言った?」
「あいつ!」
と
指差す方向を見ると
内山田洋さん役の

くんだった。「そうか…ゴメンやけど、頭出しをもう一度お願いします

」と舞台に戻った「大変ながらくお待たせしました。それでは3年1組の

くんたちの歌の披露です!」と放送が流れ幕が開き
【そして神戸】の
あのインパクトの強いイントロが流れ出した。
前川さんのように
深々と一礼をして
さあ!
こう~べぇ~
な…ンンン…?



?
?歌詞を忘れた…
これが僕の歌い手人生の
最初の
大イベントでした




