【この愛に生きて】
1972年発売
イントロが何とも渋すぎる。
夜のレコード大賞受賞曲。
時は1983年
もう友達は進路も決まり
高校3年の
寒さも和らぐ春を待つ季節…
歌い手を目指し、未成年ながら学校帰りに夜のバイトに。
当時は今のようにカラオケを簡単に歌える事が出来ない時代。
幸運にも自宅の近くにカラオケステージパブがあり、そこのオーナーママが僕の両親と仲が良かった。
「ウチでバイトしながら歌の練習すればいいのに…」
ママは家に訪ねて来てそんな事を…
何故か両親は
「お願いしますm(_ _)m」
これは意外な展開…?
僕にとっては最高の流れ。
まだ18歳でしたが、結構オッサンぽいキャラなので周りも抵抗なく。
学校が終われば一目散にお店。
お客さんが居ない時は歌い放題。
でも結構毎日が満席状態で、歌う練習なんて…
ビールや料理を運ぶのとカラオケのカードを集めるのが必死な毎日。
深夜2時くらいには最後のお客さんを送り出し、閉店。
掃除や窓拭きを終えて、何よりも楽しみは
ママの妹さんの賄いが楽しみ…
メチャクチャ美味しかった。
で…
ママが
「この愛に生きて」歌えるの…?
と
「あっ…はいっ…」
と閉店後に歌わさせて頂きました。
その後、営業中にお客さんのカラオケの間が空く度に
ママが僕に
「この愛に生きて」をリクエストしてました。
ある日
凄く雨の強く降る日
お客さんの足も遠のく夜…
たった独りで来た男のお客さんがママと二人きりでシートに…
深刻な感じの雰囲気。
見て見ぬの僕に突然ママが
「この愛に生きて」歌って!
と
ママは赤い目で、涙を流しながら…
僕はいつも通りに一生懸命に…
歌の途中でママはトイレに…
男のお客さんは眉間にシワを寄せ溜め息をつきながら、少し水割りを…
僕はただ歌うだけ…
今思えば
大人の一場面だった。
あの何度も歌った
「この愛に生きて」の歌詞が理解出来る今
ママ…
ツラかったんやぁ…
