8月15日 韓竃神社(からかまじんじゃ)
鰐淵寺の駐車場に戻り、15時47分にバスが来ました
行きの運転手さんから言われた通り、韓竃神社に行くのに
『獅子が鼻』で降りて、帰りは神社駐車場前の『後野(うしろの)』から
乗れるバスがあるのか、確認しました。
ここでも乗客は私一人で、一番前に座り貸し切りです
韓竃神社へ行くには、通常『獅子が鼻』で降りて、片道2キロ以上
あるのですが、朝の7時46分と、夕方の17時09分のみ、
韓竃神社駐車場の『後野』まで、寄り道してくれるバスがあります。
(注:平日のみで、休日は『後野』まで来るバスはありません)
かなり歩くので、歩く速度は人それぞれですし、多分17時09分の
バスに乗れるだろうけど、ちょっと心配そうに、
「後野発のバスに乗り遅れたら、獅子が鼻発のバス、18時44分が
まだあるから、戻ってそれに乗るといいよ。」と教えて下さいました。
『獅子が鼻』バス停に着くと、左手に一本道があり、道なりです。
お礼を言ってバスを降りると、運転手さんも何故か降りてきました。
忘れ物でもしたのかと思うと。。。
「17時09分のバスに乗り遅れたら、次はここまで来るんだよ~~
後野じゃないよ、ここだからね~~、山中は暗くなると危ないからね~」
と、お父さんに見送られるように神社へ向かいました
一本道をず~っと早歩きで行くと、思ったより早く15分で
駐車場に着きました。駐車場は2つありました。
駐車場脇には、特設トイレがあります。
そこから、車が1台通れるくらいの鬱蒼とした道を歩いていきます。
10分弱で、右手に神社の鳥居が出てきます。
ここまでは早歩きで25分位ですが、今まで歩いてきたのは
ほんの序章にすぎません、難関はここからでした。。。
上を見上げると急な斜面で、どこまで登るのか検討がつきません
下から登ってくる方がいらしたので、ノンストップで登りましたが、
上の方でちょっと立ち止まり、一気には無理です。。。
途中から石段が無くなりますが、上の方はご親切に手すりがつけて
ありました。とても滑りやすいので、雨の日や翌日は危険です
何とか入口に到着しました、この3~40センチほどの岩の間を
ずりずりしながら中へ入ります、おもしろい~~
韓竃神社は地元の方は、【かんかまじんじゃ】と呼んでいます。
出雲風土記に【韓絰社(からかまのやしろ)】と記載されており、
素盞鳴尊(すさのおのみこと)が新羅(しらぎ・・・昔の朝鮮半島にあった国)
へ渡り、鉄器文化をこの国に伝えたとされています。
祭神はもちろん、素盞鳴尊です。
この私がくぐって来た岩は、その時に素盞鳴尊が乗ってこられた岩舟です。
これで、韓(かん)と竃(かま)の意味が解けました。
出雲風土記の国引きも、新羅の一部から土地を貰った伝承から
この地方には、朝鮮半島と何らかの関係がありそうな名前の神社が
他にもあります。
中にはこのような祠が建ってます。
上から見下ろすと、鳥居や道は全く見えません。。。
鰐淵寺に比べると、参拝者は結構いました。
鳥居まで降りると、私の汗はもうどうにも止まらず滝状態、
浮浪の滝より凄かった。。。
一畑電車 『雲州平田駅』 ~平田生活バス【鰐淵線】 『獅子が鼻』
約35分
『獅子が鼻』~韓竃神社駐車場(後野)まで 徒歩20分
駐車場~神社まで 徒歩20分 (駐車場~鳥居 徒歩10分)
これは、あくまで目安です。
バスは、Uターンではなく、鰐淵寺の先まで行くとぐるっと回り、
『獅子が鼻』を通るので、鰐淵寺に先に行くと良いと思います。
休日はバスの本数が、かなり少ないので、平田生活バス【鰐淵線】の
時刻表をプリントしておくと便利でしょう
『後野』からバスに乗り込むと、またまた私一人で貸し切りでした。
運転手さんが、「3人組の女の子見ませんでしたか?」と、
前に乗せた乗客の安否を心配されてました。
山の中を走るバスなので、皆さん心配されているのですね。
今度は遠慮気味に、運転手さんから2つ目の後ろの席に座りましたが、
歴史が大好きな方で、八俣大蛇は斐伊川の氾濫を例えた話であるとか、
卑弥呼の邪馬台国は島根でも鏡が見つかっているが、
発掘作業が進んでないので証明されないなど、一味違うお話を
伺うことが出来ました。
邪馬台国は九州説から、最近奈良説が有力になってますが、
島根説は知らなんだ~~
レンタカーで行くのも便利ですが、地元の方の話を聞けるので
バスで楽しい思い出をつくることが出来ました