入学式を終え、教室に入る。
心なしか小学校よりも大きく感じる空間に戸惑う。
しかし、視線の先にはこの2年間と変わらず彼女の姿がある。
神様のいたずらか、それとも運命なのか。
せっかく自分の中で終わりを決めた初恋なのに、
どうやらこのままでは終わらせてくれないみたいだ。
小学校の卒業とともに会わなくなれば気持ちも静まるだろうと思っていたが、
また同じ教室にいる。
意識しないわけがない。
さらに今回は、初めて出逢ったときとは違い引き続きのクラスメートだ。
ハルとの距離はぐっと縮まっていた。
再びハルへの想いが燃え上がる。
そう、この2年の時間以上に大きなものとして。
そしてその気持ちにホッとする自分がいることに気付く。
いかに自分がハルのことを好きでいたかを知らしめるかのように。
こうして不安でいっぱいだったはずの中学の始まりは、
恋心で溢れたスタートとなった。
つづく