非常に大型の台風が過ぎた翌日の朝礼での言葉。
「多くの被害はあったものの、大きな被害がなかったことはよかったと思う。」
俺は朝は新聞もニュースも見ない。
実際に、自分の家においてはビニール自転車置き場が飛んだくらいで、
たいした被害はなかった。
だから社長のその言葉を聞いてよかったなと思った。
しかし、次の瞬間に自分の耳を疑った。
「何名かの死者はあったそうですが、」
おいおい、ちょっと待て!
どうして、死んだ人がいるのに、大きな被害はなかったと言えるんだ!
人が一人でも死んでたらそんなこと言えないはずだろう。
この社長はその数人が自分の身内であっても同じように
「大きな被害はなかった」
と、いえるのだろうか。
約10分の朝礼の間、自分の中の正しさがねじまげられそうになる思いだった。
この発言は、かつての総理大臣が発言したもの同類ではないのか。
豪雨による災害があった直後。愛知県において
「先日の豪雨が名古屋でなく、安城・岡崎でよかった」
国や会社のトップに立つ人間としてはとても配慮に欠ける言葉ではないか。
どちらの言葉も不信感を抱かずにはいられなかった。