天才がやってきた

それを彼女は知らない

自分が天才だなんて思ってもない

彼女は次々に夢を叶えていく

できないことなんかないと思うから

なんでもできるなんていうのは

彼女の口ぐせで

誰もかも何もかもが彼女の思い通りになる

天才がやってきた

もはや彼女が天才だということを

忘れかけた頃に思い出す

傍目には

純真な少女としか形容し得ないのに