ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー‼︎』完 | 内田滋 オフィシャルブログ しげるじゃないよ Powered by Ameba

ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー‼︎』完


ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー‼︎」全公演を終え、3年超のハイキュー生活に幕が降りました。

今感じることは、実はまだ何もなくて、終わりって来るんだなぁと漠然と思うことくらいです。


そして、また2ヶ月後とか3ヶ月後くらいに次のハイキューの稽古が始まるんじゃないか、とも思うくらい実感がないです。


ま、何となくの、少しの安堵はありますが。


初演、再演と数をやっていくに連れ、本当に劇団っぽくなっていって、親睦を深める必要もなければ、ハイキューメソッドみたいなのも出来てきて、それらの時間を削減できる分、色々な挑戦を試せたり、作品に還元できる時間が増えて、劇団に入った事のない僕は、劇団ってすげぇな、と思えました。


もちろん、いい事ばかりじゃないけれど。


今まで素晴らしい演出家とやってきましたが、ウォーリーさんは稀に見る天才肌で、特にパフォーマンスを作る才は飛び抜けてました。


僕が思う天才肌の人は、こだわる所はめっちゃこだわるけど、こだわらない所は全然こだわらないっていう笑笑


ウォーリーさんもそういう人。だから、経験値の浅い俳優がいたとて、いい具合で付き合えるというか、見ぬフリも我慢もできる稀有なお人でした。ま、僕の芝居も色々と見逃してくれてたと思うけど。でも、こだわる所は徹底的にこだわる芸術家だから、ハマると大変だけど笑。松尾スズキさんもそういうイメージ。僕の中で笑。


蜷川幸雄さんだったら、そうはいかない。徹底的に、殺す覚悟で全てを打ちのめしていくから、こんな作品は作れなかっただろうな。


そんなウォーリーさんはじめ、こんな大きな装置を動かす舞台監督、音楽の和田さん、映像の大鹿さん、照明の公穂さん、音響、美術、衣装、メイク、etc.etc、沢山のクリエイター達が居たからこそ、この作品が作れました。もちろん俳優も含めて。


正直、色々と思うところはあったし、永遠に思えた時間の中で、辛さを覚えた時もありましたが、その都度、角度の違う場所からの力で大いに救われ最後までやり遂げる事ができました。


本当に全ての皆々様に感謝あるのみです。


もちろんお客さんあっての演劇なので、来て頂いた皆様、応援して頂いた皆様に、何よりの感謝を。

本当にありがとうございました。


これから、次の最強の場所を探して、また根本に戻って、俳優らしく、芝居人生を全うしていきたいと思います。


何かの際には、応援、お力をお貸しくださいませ。



3年超の長きに渡り、本当にありがとうございました。



内田滋