旅日記・ベルギー編2
乗馬大会終わって飲みつづけ、ホテル近くのパブで酒を飲み、二軒ハシゴして、またBARへ。
言語わかんないけど、横の人と喋る。
けっこう喋る。
次の日も乗馬大会行って、夕方のタリスでGENKからブリュッセル、ブリュッセルからユーロスターでロンドン、という予定。
切符は買ってるからそれに乗らなくては。
朝、ホテルでタクシーを呼んでもらい説明しても、行けないと言われ、僕が道案内すると言ってもダメだと言われ、他のタクシー呼んでも然りだった。
なぜ?この辺のしきたりがあるのだろうか。
上記を全部、英語の単語と、多くのジェスチャーと、少しの大阪弁で会話をする。
芝居やってて良かったな、とつくづく思う。
ただ、どの国でも大阪弁は何だか通じる気がする。
感情表現が大きいからだろうか。
時間を随分取られたが、もうタクシーでは無理っぽいので、バスで行く事に決める。
数字の表記がいっぱいあるが、1130って書いてあるのに1230に来た。
実に一時間以上待つ。
日曜日だからのんびり屋さんなのだろうか。
のんびり国の、のんびりバスめ。
乗客もあまり居なくて誰も降りないから、バスの運ちゃん、飛ばす、飛ばす。
早過ぎて、昨日のバス停を一つ乗り過ごす。
やっと着いて、ヒカリさんに会えて、今の内にタクシーを指定時間に、と呼んでもらおうとしても、どのタクシー会社も繋がらないらしい。
これも日曜日だからなのか。
のんびり国の、のんびりタクシーめ。
新幹線に乗り遅れたら大変なので、早めに出ることにする。
2時間も待てば、のんびり屋のバスも来るだろう。
乗馬大会をロクに見れずに出て、バス停へ。
待つ。
……待つ。
…………ひたすら待つ。
ところが全くバスが来ない。
どうしよう。
もう一時間半以上も待ってる。
そこそこの芝居や映画が一本観れるくらいの時間だ。
そして、とにかく寒い。
寒さが、より一層、不安を掻き立てる。
やばい。あと30分くらいでココを出なければ新幹線に乗り遅れる。
んー、ヒッチハイクでも試みようかと思っていた時、1人の女の子がスーツケース持って歩いてきた!
そろそろバスが来るという証明だ!!
なんという安心感。
こういう時、僕はいつも女の子に救われてる気がする。
二年前、カナダ近くのマウント・シャスタでもそうだった。
あ、あれは妖精か。
そして、女の子に聞くと、バスの表記がいっぱいある中の「ココを見るのよ」と教えてくれた。
なんと、全然違う所を見てたのだ。
多分、オランダ語やフランス語などが入り混じってるから沢山の表記があるのだろう。
思い返して見ると、全て時間通りだった。
ま、それでも2時間に一本ってのは凄いけど。
なんとかバスでGENKに着いて、ホテルの荷物をピックアップして、新幹線に乗れる。
なかなかギリギリだった。
出発前に乗客が僕に「これはブリュッセル行きか?」と聞いてきた。
僕が教えてほしい。
そして時間になるとアナウンスも何もなしにドアが閉まる。
アナウンスも何もなしに電車は動き出す。
仮にも新幹線なのに。
現実にこんな事があるのか。
現実じゃなければ、夢の国にでも連れて行ってくれればいいのだが、これはブリュッセル行きである。
どう考えても夢の国ではない。
ビールの国だ。
ま、僕にとってはある意味、夢の国だが、乗り換えてロンドンに行くので、ブリュッセルは通り過ぎるだけである。
夢の飲み物は、夢の国では飲めない。
はるか東の小さな島国で、帰ってからゆっくり飲む事にしよう。
よし、次は旅の最後の国、ロンドンだ。
そこでは何が待ち受けているのだろうか。
電車の切符をしっかり確認する。
誰?
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