「モンスターペアレント」 | 内田滋 オフィシャルブログ しげるじゃないよ Powered by Ameba

「モンスターペアレント」

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7/1(火)22時ONAIRの「モンスターペアレント」。

もうあと10日くらいです。

初の先生役です。
気の弱い先生役です。
まあ、あとは観てくだしゃんせ。


モンスターペアレントとは今、巷で問題になってる保護者さんの事です。

簡単に言えば些細な事で文句を言うクレーマーですな。

日本ではモンスター(怪物)と表現してますが、アメリカではヘリコプターペアレントと言うらしいです。

ヘリコプターのように学校の周りをぐるぐる旋回して監視してるような所からこの表現になったらしい。

時代が産んだ社会問題ですな。


で撮影中の話。

物語の途中のシーンで台本のト書きに
「頬がゲッソリ痩せこけ、目にクマが出来ている…」などと書いてあり、お、こりゃ頑張らなければと思ったのです。まあ一応ね。

で、そのシーンを撮る二日前から絶食することにしました。

まあ絶食つってもカロリーゼロのゼリーは良しとすることにしたから、ほぼ絶食、てな感じ。

で、食べてなくて力が出ないのに無謀にもランニングをしたりして。
極端でしょ。うん、極端なんです。僕。
テレビだから時間もないしね。

当然、空腹だから睡眠もあまり出来ず、次の日を迎えました。

良い具合にゲッソリしてクマも出来ました。

「よしよし。いいぞ。このまま撮影したいくらいだ。でも撮影は明日。もっと酷い顔になってやる。」

と、もう一日、同じような生活を送りました。


さあ撮影当日。鏡を見ると

「ん?あれ?顔戻ってね?」


人間極限を越えると一旦元に戻そうとする働きがあるのでしょうか。

ただ顔色が悪く、力が出ないという、体の調子が悪いだけの状態になっただけでした。

ま、そういう芝居だったからやりやすかったけどね。

一日中の撮影でその日も食べなかったから撮影の後半はゲッソリになったけど、果たして映像でどれほどわかるものか。
でも良いんだ。やらないよりは、ね。


偶然、昼ドラ「安宅家の人々」の時と同じ撮影所で、4ヶ月近くお世話になった大好きな定食屋が近くにあったんです。

「撮影終われば食べれる。終われば食べれる…。食べれる…。」と呪文のように心の中で繰り返してました。

はい!撮影終了!

ダッシュでお店に駆け込むと、お店のおばちゃんが
「あらー久しぶり。どうしたの?顔色悪いし痩せこけちゃってー」
多分相当酷い顔だったんでしょう。
おばちゃんはすごく心配してくれました。

そのおばちゃんにすがるように
「ご飯を食べさせて、おくれ…もうす…」

何だか日本語も変だ。

「大好きな…A定食を…もうす…」
うん、やっぱり日本語も変だ。


待ちに待った三日振りのご飯。
自然界の動物はこんな感じなのかも、と何故か自然界の厳しさを噛み締め、ご飯は噛み締めないで飲み込んだあの日の夜。

また一歩自然界の動物に近づけた気がしたしげでした。


ちなみにA定食はサバのハーフ、唐揚げ三つ、野菜とかついてる栄養満点の自然界定食。

いやー、ご飯食べるのがこんなにも幸せだったとは。

うまし!!