イチローの引退記者会見を見ました。
イチローは僕と同じ歳ですが、僕は野球に全くと言っていいほど興味がなく特にイチローの大ファンという訳ではありませんでした。
ちょっと理屈っぽいというか、俺いいコメントするでしょ?感みたいなのが若干ウザく感じることもあったりしました。
しかしいつも努力して常に結果を出す彼の姿は認めざるを得ない存在で、尊敬はしていました。
野球詳しくない僕だけど、彼のプレーで最も好きなのは2009年のWBC。
同点でツーアウト延長10回でのヒットは本当にシビれたのを覚えています。
まずあのタイミングで打順が周ってくる事も凄いし、絶対に決めたいあの場で決めちゃうところがやっぱりスゲー、と思い知らされました。
そしてあの打席は天才がサラッと決めた感じではなく、割と泥臭く球に喰らいつき何回もファールを打った後のヒットであった事もあのシーンが大好きな理由です。
イチローの記者会見はちょっとだけ見ようと思って見始めたけど、なんか会見時の表情もよくていい話もたくさんあったので結局最後まで見てしまいました。
その後のワイドショーなんか見てると、みなさんそれぞれあの言葉が良かったとかあのエピソードが良かったとか様々ですけど、僕が心に残ったのは最後の質問に対する彼の言葉です。
孤独に関する質問に対しこんな事を言います。
「メジャーに来て(アメリカで)外国人になった事。
外国人になった事で人の気持ちを慮ったり、人の痛みを想像したり、今までなかった自分が現れたんですよね。
これは体験しないと生まれないので、孤独を感じて苦しんだことありましたけど、その体験は未来の自分にとって大きな支えになると今は思います。」
これ正に僕も障害者になってから思っていた事でした。
「外国人」の部分を「障害者」に置き換えればそのまんまです。
おそらく彼もアメリカで外国人になった事で差別的な事も受けただろうし、悔しい思いなんかもしながら孤独と闘ったのでしょう。
優しい人っていうのは人の痛みを想像したり、人の痛みを想像しようとする事のできる人の事だってつくづく思います。
例えば障害者用の駐車場に平気で停める健常者なんかはそれが出来ないのでしょう。
障害者とか俺カンケーねーし
って感じなんでしょうね。
背骨折れればいいのに
は言い過ぎかもしれないけど、痛みを経験しないと人の痛みを想像する事は出来ないのかもしれませんね。
せっかく痛い思いを経験したのだから、人の気持ちを慮れる徳の高い人間になりたいものです。
長時間に及んだイチローの引退会見、最後あと2問と言った後「締まらないな」と言ってさらにもう一問がこの話でした。
僕の中では2009年のWBCのファールの後のタイムリーヒットと重なったのでした。
最後もキメてくれましたね。
イチロー選手、お疲れ様でした!