夏休みが近づいてきましたね。
そわそわと落ち着かなくなってくるころかもしれません。
その原因の一つには、『疲れ』があると思います。
気温が高くなってきて、余計疲れやすくなってますね。
お子様が「疲れた」という頻度も多くなってきているのではないでしょうか?
この「疲れた」という言葉は、普段何気なく使いがちですが、
特に、特別支援学級の子供たちが言う「疲れた」は、結構注意していました。
教室で「疲れた」と話しているとき、普通なら「大変だったね」で、終わるのですが、支援が必要な子供たちには、もう一歩踏み込んだ質問をすると、本当の気持ちが分かることが多々あります。
「今日は疲れたなー」と、漠然とした疲れを言うときではなく、
特に、
「今日の算数の〇〇が疲れた」と具体的なものに『疲れた』がついたときは、注意が必要な場合が多かったです。
それでは、
『疲れた』に込められた気持ちについて、いくつか紹介させていただきます。
おそらく、疲れたと言うのは、気付いて欲しいことの表れだと思いますので、ぜひ、これらのことを頭に入れておいて欲しいと思います。
◯やめたい
→あまりやりたくなかったり、つらかったりしたときに、やめたいに変わる言葉として表現することがあります。
◯無理をしている
→自分のキャパオーバーになっているときに、言うことがあります。
「今日のドッチボールで、みんなに当てられて疲れた」と、言った感じです。
◯トラブルになっている
→友達や先生とトラブルになっていることが考えられます。なかなか言いにくいことなので、「疲れた」と表現してしまうことがあります。
◯行きたくない
→「学校疲れるな」「放デイに行くと疲れるな」といった『疲れる』は、何か原因があって、行きたくないと表現していることがあります。
◯体調が悪い
→本人の身体的な問題や気圧などの環境的な問題、学校や放デイの教室環境の問題から、体調が優れないときに、『疲れた』と表現することがあります。風邪などの体調不良でも言うことがありますが、『なんとなく調子が悪い』ときに、疲れたと言ってくる場合があります。
◯自分の時間が欲しい
→行事前や習い事が増えた後など、自分の時間が取れなくて、何かを満たして欲しいときにそのような表現をすることがあります。
◯イライラや不安などの気持ちが伝えられない
→行事前に不安になったり、友達関係のことでイライラしていたりするときに、「疲れた」と言うことがあります。
これらは、実際に理由を聞いて出てきた言葉です。
『疲れた』の一言が何かを訴えるきっかけになりやすいのだなと、私は思います。
しかも、支援が必要な子供たちの中には無意識的に口に出していることがあるので、そのときは、
「今、疲れてるって言ってたけど、何かあった?」
「疲れた以外に、何か言っておきたいことや解決しておいた方がいいことはある?」
といった一歩踏み込んだ質問を、ぜひしてみてください。