1学期の終わりや2学期入ってから、宿泊活動が予定されている学校も多いのではないでしょうか。


もしかしたら、6月にすでに宿泊に行かれた方もいらっしゃるかもしれませんね。



宿泊活動は、子供たちや保護者の方にとって、とても負荷がかかる行事かもしれませんが、

普段の生活では味わえないような、大きな成功体験を得ることができます。


そして、友達と助け合うことが多くなるので、友情も深まり、今後の学校生活に活かされることが多くあります。


私個人の経験からなのですが、

宿泊前と宿泊の後では、子供たちの顔つきが変わっていて、意欲的になると思っています。


そのぐらい、成功体験になると、

「やってよかったな!」

と、思いますが、

計画や支援が不十分だと、宿泊先にいることができず、途中で保護者の方に連絡して、迎えに来てもらったり、全て周りの友達と別行動になって、思う様な成功体験ができなかったりする危険もあります。



ですから、本人への支援と、本番に向けた準備が大切になってくると感じます。



まず、宿泊に向けて考えていく時に大切なのは、

『本人の気持ち』です。

お子様本人が宿泊について、どのように感じているかを知らなければなりません。

◎参加したい

◯できれば参加したい

△あまり参加したくない

×参加は難しい

など、段階的に、気持ちを知ることが大切です。


もちろん、参加に向けて動いていくのですが、どのような支援をしても、頑なに行かないと決めてしまった子に、強要し続けても、失敗体験になってしまいます。



次に考えなけれならないのは、

『身体的』な問題です。

食事や服薬、活動できるだけの体力など、身体的に宿泊のスケジュールをこなすことができるのかどうかをしっかりと把握して、計画を立てていかなければなりません。


もし、体力的に難しかったり、食事(偏食)が取れそうになかったりして、宿泊先が対応できる様な環境が整っていなかったら、先生と相談されることをお勧めします。


また、トイレ事情も大きな課題となります。

宿泊で行くところは、キャンプだったり、宿だったり、場所によって大きく異なります。


夜必ずトイレに起こしたり、オムツを履かせたりしなければならない場合もあるかと思いますので、宿泊先の状況を踏まえて考えられることをお勧めします。



次が考えるべきは、

『身辺自立』です。

これは、練習次第で、大きく改善できる可能性が高いです。

しかも、時間取れれば取れるほど、成長できます。


私の場合、本番の2、3ヶ月前から、自分の荷物を自分で管理できるように、体育着に着替える時は、綺麗に小さく畳むことができるように練習をさせています。


ご家庭でも、宿泊に向けて本番に持っていくリュックやバッグで練習されるのがよいと思います。



最後に、先生と打ち合わせです。

お子様の気持ちの問題や、身体的な問題、全体に付いていけるかの問題や、交流で通常学級の宿泊に参加するかの問題など、たくさんの課題を話し合っていく必要があります。


特に、交流の場合は、通常学級の担任の先生は、お子様の様子を知らないことが多いので、担任の先生を通して、打ち合わせを重ねる必要があります。


お子様にとって、どこをゴール(目標)にするかを明確にして、時間をかけて一つ一つの課題をクリアにし、進めていかれることをお勧めします。