学習に意欲的に取り組まなかったり、学校でトラブルが多かったりする子供たちも多いと思います。


お子様がそのような状況だと、


「うちの子は、何をやってもだめなのかな?」

「周りの子に比べて、できていないことが多いな」

「何でこんなにいつも叱ってばかりなんだろ」

と、心配になってしまいますよね。



保護者の方と面談やお話をするとき、


いつも、頑張っていることをお話しさせてもらうと、

「うちの子は学校で頑張れているんですね。」

「うちの子は何もできないのではないかと心配になっていました。」

「少しほっとしました。」

と、頑張っている姿が想像できなくて、驚かれる方が多いです。



どうしても、学校からの電話や連絡帳、放デイや習い事などの引き継ぎの場面では、トラブルやできていないことばかり話題に上がっていると思います。


これは、仕方のないことで、トラブルや課題の方を早期に解決しないと、社会生活に支障をきたしてしまうため、マイナスなことばかりが話題に上がってしまいます。


それに反して、頑張っていること、できていることは、日常的にたくさんあるため、保護者の方にお会いできればお伝えしますが、それを電話や連絡帳などで報告することは、なかなか機会としては少ないかと思います。



このような日常から、

やはりできていないことばかり聞かされてしまうと、できていることかあっても、印象は薄くなってしまいますし、褒めることよりも、注意することの方が多くなってしまいます。


そうなると、子供たちの達成感や自信が湧いてこないですよね。



まず、担任をしていて、思うことは、

『1日の中で、何も頑張らずに終わる子は1人もいないこと』


『特に、支援が必要な子ほど、集団生活自体を頑張っていること』


『失敗よりも、圧倒的に成功の方が多いこと』


この3つは全ての子供たちに言えると思います。



ですから、

ご家庭では、何もトラブルがなかったときにこそ、


「いつも頑張ってるね」


と、言葉をかけてあげてください。


もし、反応がいまいちよくなかったら、


学校で頑張ったこと、成功したことを聞いてみてください。



答えられなかったら、

今日持ち帰ってきた、ノートやプリントを指さして、「ここを頑張ったね」

と、褒めてあげてください。



この、『できたことの振り返り』は、私が保護者の方におすすめしいてる、自己肯定感を高める方法です。


1日のたった5分でも、自分のできたことを振り返ることで、成功体験を積み上げている実感が湧いてきます。


自信がもてたり、気持ちが明るくなったりしますし、トラブルも少なくなってきます。



もし、

「うちの子は、できないことばかり」

と、思っている保護者の方がいらっしゃったら、お子様をぜひ信じて、言葉をかけてあげてください。