『試し行動』を聞いたことがあるでしょうか?


子供たちが、大人のことを試して行う行動のことをいいます。



学校にいても、お家にいても、ルールがありますよね。


そのルールの中で、

「大変だな」

「ちょっと面倒だな」

「もっと楽したいな」

と、感じたものに、


『許してもらえるかどうかの微妙なラインのことをしてくる』ことがあります。


その子供たちが出すサインに

大人は気付かなかったり、「このぐらいならいいや」と許容したりすると、だんだんとルールが曖昧になっていって、次第にルールを守らなくなってしまいます。


そのようにならないためにも、

試し行動にしっかりとアンテナを張っていなければならないと思っています。



ですが、意図して試し行動をしているときには、しっかりと、叱る必要があると思うのですが、特に支援が必要な子供たちは、『無意識のうちに』試し行動をとっていることがあります。



それは、

●疲れ

●無理をしている

●イライラしている

●不安が強くなっている

●気持ちが不安定

●落ち着かない

などの言動が見られるときに、無意識の試し行動が出ることが多いと感じます。



おそらくですが、

「ルールを守るのは大変だな」

「少し楽をしたいな」

「ちょっとだったらいいかな」

と、考えてはいないと思いますが、大変な状況をなんとかしようと無意識な試し行動にでるときがあるのではないかと思います。



◎宿題の名前を書かない

◎学校からの手紙を出さない

◎お手伝いの時間になっても、切り替えができない

◎服を脱ぎっぱなしにしている

など、普段と変わった行動があったら、無意識の試し行動だと考えてもよいかもしれません。



「無意識の試し行動かな」と感じたら

叱るのではなく、教えてあげるように言葉をかけるとよいかと思います。


「いつもと違うね。どうしたの?」

「やり忘れているよ。」

「いつも、ここまでやっているけど、何かあった?」

と、心配している感じで、気付かせてあげるように伝えると、余裕がない子供たちも受け入れて、もう少しがんばったり、本当に無理だったらSOSを出してきたりすると思います。


できれば、

「今回は特別だよ」と、許してあげるのではなく、「一緒にやってあげるよ」と、ルールは変えずに手伝ってあげるとよいかなと思います。



そして、疲れていたり、イライラしていたりしている、根本的な原因を見つけてあげて、そこの改善や緩和をすることが大切だと思います。



無意識な試し行動に気付けると、子供たちの気持ちや考えが分かることが多いです。


参考になさってみてください。