1学期が始まり2ヶ月が経ちました。


特別支援学級ですと、運動会などの行事や学習、給食などで、通常学級との交流に参加している子供たちのも多いと思います。


保護者の方の中にも、交流学習への参加を望んでいる方も多いのではないでしょうか。


交流学習に参加することは、自分の得意なところを伸ばせるメリットがあります。


特別支援学級でも、一人一人に合わせた課題で進めていきますが、通常学級での学習は、個別課題では得られないものが得られます。


◯同じ課題に取り組んでいる友達の意見が得られる。

◯自分の実力に合った学習内容が得られる。

◯協同的な学習ができる。(話し合いなど)

◯全体の指示で学習内容が理解できると自信がつく。

◯支援学級以外の友達ができる。

◯将来的に通常学級を考えている子にとっては、一斉指導を受ける練習になる。


など、様々なメリットがあります。


他にも通常学級の子供たちにとっても、支援学級から交流で友達が来ることは、友達を理解する上で、とてもよい影響に働くことが多いです。



しかし、保護者の方が不安に思うところがあるように、様々なトラブルが起こってしまうのも事実です。



そのトラブルを大きく分けると、


●迷惑をかけてしまうこと


●周りの理解がないこと


この2つのトラブルが考えられます。



迷惑をかけてしまうことに関しては、

自分の課題が、通常学級の友達に迷惑をかける行為につながってしまうことです。

例えば、

・大きな声をだす

・ちょっかいを出してしまう

・手が出てしまう(噛み付くなども)

・学習に関係のない話をする

・教室を飛び出す

・落書きや物を壊してしまう

・色々なところを舐めたり、食べれない物を食べたりして、不快感を与えてしまう

・そもそも通常学級の課題や活動についていくことができない


など、自分の課題が周りを巻き込んでしまうことです。




周りの理解が少ないことに関しては、

通常学級の先生や友達が、受け入れる体勢ができていないこと、交流に行くのに、担任の先生や補助の先生が近くにいることができずに、1人ぼっちになってしまうこと、など自分以外のところで、課題が生じてしまうことです。

例えば

・通常学級の友達から仲間外れにされたり、からかわれたりする。

・通常学級の先生が、全体指導ばかりで個別になにも支援をしてくれない。

・先生が通常学級の子供たちと同じように接してしまって、居心地が悪くなる。

・支援学級の先生が、交流に出すだけで、その後の支援をしてくれない。


などが考えられます。



このような、不安につながる問題は、状況によって様々だと思いますので、具体的な解決策をお話しすることは難しいと思いますが、


◎お子様が交流に行きたがらない

◎トラブルが起きてしまう

◎1人で行けるようにもなっていないのに、1人で行かされている

◎交流の話をしても、お子様が何も答えられない


など、

「少し変だな」と思ったら、すぐ担任の先生や支援学級の主任の先生、またはカウンセラーさんや校長先生などの管理職の先生に相談されるとよいかなと思います。


でも、まずは担任の先生だと思いますので、状況の改善や交流のあり方を見直していかれるとよいかなと思います。