4月から1年生になる子供たちや、来年度新たに道具を揃えなければならない子供たちもいると思います。
学習用品について、ご質問もありましたので、支援学級で実際に子供たちが使っていたり、便利だと思ったりしたものをご紹介させていただきます。
【紹介に関して】
※支援学級でも、学校指定の物を使わなければならないこともあるかもしれませんので、そのときは、学校の指示で準備してください。
※担任の先生によっても考えがあるかと思いますので、そちらを優先してください。
※実際に試してみて、お子様に合わないことは多々あります。そのときは、変えてあげてください。
※お子様が学習用品が別用途で使ってしまう場合は、その道具は合っていないことがありますので、変えてあげてください。
※ここでは、商品名を出さないようにさせていただきます。『だいたいこんな感じの物がある』といったニュアンスでお伝えさせていただきますので、実際にお探しください。
※本人が気に入ったものを使うのも選ぶ上では結構大事になってくることもあります。特にこだわりが強い場合は、一緒に選ばれることをお勧めします。
※個々によって、使いやすい、使いにくいがはっきりと分かれますので、お子様と相談して選択していって下さい。
※デザインは、個々によってやる気に繋がる場合もあれば、気が散ってしまって集中できなくなってしまう場合もあります。これはお子様に合わせて選択してください。
【鉛筆】
鉛筆に関しては、まずスタンダードの鉛筆を試してみて、難しかったら、試してみてください。
◯筆圧が弱いとき
鉛筆の持ち方が上手くいかなかったり、力が入りにくい場合があります。
その場合に考えられるものとしては、
・2B以上の鉛筆(3B〜6Bなど)
・芯が太く、鉛筆自体も太くて、三角形になっている鉛筆(書き方鉛筆のようなもの)
・鉛筆を持つ手に力が入るように、グリップのようになる補助器具
などがあります。
また、筆圧が弱い場合は、下敷きを使わず、下に画用紙など少し柔らかみのある厚紙を敷くことをお勧めします。
◯筆圧が強いとき
反対に筆圧が強すぎて、紙が破れてしまう場合もあります。
その場合に考えられるのは
・HBのような薄い鉛筆
・なるべく細い鉛筆
・下敷き(触った感覚で大丈夫ですので、なるべく硬いものをお勧めします)
【消しゴム】
これは、あまり実例は少ないですが、消しゴムをちぎってしまう子には、あらかじめ消しゴムを小さくカットした物や、シャープペンシルのようにノックすると、消しゴムが出てくるペン型の物を使わせていたこともあります。
また、消しゴムは消耗品ですが、支援学級では「どうしてこんなにすぐ消しゴムが無くなるの?」と聞きたくなるくらい、すぐに無くなってしまいますので、覚悟しておいたほうがよいかもしれません。
【定規】
定規はお勧めできる物が二つあります。
・滑り止めがついている定規
・0からメモリが始まる定規
これらは、本当に子供たちがイライラせずに使うことができます。
反対にお勧めできないのは、
・柔らかい定規
・定規の端から少し離れたところに0のメモリがついている定規
通常学級では、そこまでではありませんが、支援学級では、ずれたり、読み間違えをしたりで、やる気を無くす原因になることがあります。
【コンパス】
コンパスは、かなり進化をしています。
小学校3年生にならないと使うことはありませんが、今悩まれている方は、道具を変えるだけでできるようになることがあります。
お勧めなのは、
・針の部分にキャップが付いていて、スムーズに一周まわすことができるコンパス
・持ち手のところが回しやすくなっているコンパス
私たちが子供の頃使っていたものとは、デザインが異なっていますので、探しやすいと思います。
【ハサミ】
これは、お子様の実態に合わせて準備されることをお勧めします。
◯気が散りやすく、飽きやすい性格
・安全性を重視したハサミ(歯の先端にガードが付いているなど)
◯力が入りにくい
・持ち手のグリップがしっかりとあるハサミ
◯細かい作業が苦手
・なるべく小さなハサミ
また、左利きの子には必ず左利き用のハサミのご準備をよろしくお願いします。
【のり】
これは、学校での指定も多いので、あまり準備することが少ないとは思いますが、もし自由に選べるとしたら、スティックタイプで、色が付く物をお勧めします。
【ノート】
これは、先生と相談して、マスの大きさや行間の広さを決めていかれるとよいかと思います。
おそらく支援学級で交流に行ってノートを使うこともあると思いますが、通常学級に合わせるのか、自分の書きやすい物にするのかは、本人の実態に合わせる必要があると思います。
【その他】
◯どこを読んでいるか分からなくなってしまう
・音読用のスリットがあります。どこを読むかしっかりと意識することができるので、使っている子もいます。
まだ、紹介しきれないものもありますが、道具箱の中に入る物はこれぐらいかと思います。
難しいとは思いますが、色々試してみることも大切だと思いますので、どこかのタイミングで準備してみてはいかがでしょうか。