特別支援教育とはどんな教育なのか、
よく聞く言葉ですが、すぐに答えられる方は多くはないのではないでしょうか?
「『特別』と書いてあるから、何か障害に合わせた教育をしなければならないのではないか?」
「支援が必要な子にどんなことをするのが特別支援なのか?」
などと、通常学級の先生からも相談を受けることがあります。
私も、特別支援学級の担任を初めて任されたときは、何か特別支援かをしっかり理解はしていなかったと思います。
今の私が思う特別支援教育を一言で言うと、
『一人一人に合わせた教育』です。
特別支援教育とは、こういう教育というものはなく、目の前にいる子供たち一人一人が、どうしたら気持ちよく過ごせて、学習ができるかを考えて指導することです。
知的に低い子もいれば、落ち着きがない子もいます。知能指数がとても高くて、周りに合わせることが難しい子もいます。
そんな、多様な子供たちが、困っている状況を一人一人の立場に立って、支援をしていくことが大切だと、思っています。
私は、そのことを思ってからは、正直障害名とかは、重要ではなくて、実際に生活をして、課題を見つけて、支援をする。
もし、支援が合わなかったら、また内容を変えて試してみて、合うまで繰り返す。
特別支援は、この繰り返しだと思っています。
ですから、
最近思うことは、
通常学級でも、一人一人のことを考えて支援ができれば、特別支援教室や特別支援学級は必要ないと思っています。
しかし、現状の30人以上子供たちがいる学級などでは、物理的に一人一人に合わせた支援をすることが、難しい場合もあります。
そこが、現状の通常学級と特別支援の間にある難しいところではないかと思っています。
将来的には、一人一人に合わせた教育が普通になって、『特別支援』という言葉がなくなっていけばいいなと思っています。
最近、通常学級の環境に合わないから、出なければならないかもしれない。
と、相談を受けたときに、感じたことをお話しさせていただきました。
※特別支援については、様々な考え方があると思います。
あくまで、私の考えという観点からお話しさせていただきました。