特別支援学級の1日のスケジュールについてお話しをします。
時間帯などは、それぞれの学校で異なると思いますので、私の担任をした学級での一例です。
少しでもイメージをもっていただければと思います。
8時半前→登校
学校に慣れる前の一年生や不安が強い子供たちは、保護者の方に着いてきていただいていました。
1人で歩いてくる子や高学年の子になると、公共交通機関を使って通学していることもありました。(長期休みに練習をした上で)
8時半過ぎ→朝の会、運動
学年や全体で集まって朝の会をします。朝の会のあとは、みんなでラジオ体操をして体を動かし、目を覚ましたり、反対に落ち着かせたりします。(体を動かすと落ち着く子供たちもいるため)
1時間→生活単元学習(知的障害)
特別支援学級の中では、生活単元学習という教科があります。簡単に言うと、社会生活の中で子供たちが気持ちよく過ごせるように、大切なスキルや経験を学ぶ場です。今後別の機会に生活単元学習について詳しくお話しします。
2時間目→国語
一人一人の学習に合わせて、学年で分けたりグループで分けたりして、小集団で落ち着いて学習をします。
3時間目→算数
一人一人の学習に合わせて、学年で分けたりグループで分けたりして、小集団で落ち着いて学習をします。
4時間目→生活単元学習
ソーシャルスキルトレーニングやロールプレイングトレーニングを行って、友達との関わり方を学びます。
給食
子供たちが自分たちで準備をします。
中には偏食の子供たちやお弁当を持ってきている子供たちもいるので、一人一人に合わせてできるだけ準備をしていきます。
高学年のお兄さん、お姉さんになると、一人一人の配膳の内容や量を覚えていて、率先して仕事をしてくれることが多かったです。
また、給食は交流に行く場合も多いです。通常学級に入って給食を食べることもあります。友達が増えたと喜んでくれる場合が多いですね。
5時間目→音楽
音楽に合わせて踊ったり、リズムに合わせて楽器を弾いたりします。
中・高学年になると、鍵盤ハーモニカ、ハンドベル、打楽器などそれぞれパートを決めて、合奏する学習も増えてきます。
さらに、三学期は卒業式などを目標に、通常学級に行って音楽をすることもありますよ。
放課後
放課後は大きく3つに分かれます。
①そのまま下校
1人で下校したり、保護者の方が迎えにきてくれたりと、そのまま帰るパターンです。
②学童や放課後の預かり教室など
学校に隣接されている学童や放課後に学校内で預かってくれる場所にいくパターンです。
③放課後デイサービス
この、放課後デイサービスを利用される子供たちはとても多いです。教室まで迎えに来てくれて、デイサービスにそのまま車で向かいます。夕方は、直接お家まで送り届けてくださるので、普段や長期休みに利用される方がとても多いです。
さらに、直接学校内まで迎えにきてくれるので、担任と情報共有をする事ができ、学校での指導、デイサービスでの支援に生かすことができるというメリットもあります。
以上簡単ではありますが、1日のスケジュールをお伝えしました。
これらの中で出てきたキーワードを今後詳しく説明させていただきます。
ありがとうございました