リザードンは、こだわりがとにかく強い。
- カレーに入ってるじゃがいもも、黄色味が強い品種のものが入っていると、このじゃがいもは好きじゃないと嫌がる。
- ハムチーズトーストを作るときは、パン、チーズ、ハムの順番に乗せないと食べたくない。
- パジャマは、ユニクロの夏用のパジャマしか着ない(冬でも夏用のパジャマ。要は、通年夏用を着てる)
- 冬でも学校や外出するときはいつでも半袖半パン(流石にこの時期はダウンを羽織るが)
- 靴下を履くときは、踵をちゃんと合わせて、靴下のフィット感を感じるまで時間をかけて履く。
- マスクは決まったものしかつけない。(不織布はやーよ)
- 美容院に行くときは、服や体に髪の毛がついてしまうのがイヤなので、自宅に戻ってシャワーを浴びる、もしくは着替える。
などなど、挙げるとキリがないほど、リザードンのこだわりはとても強い。
昔の私は、それを全て「普通」にしたくてリザードンのこだわりを全て否定していました。
だから、リザードンと私の間にはいつも衝突がありました。
なんでわかってくれないの!をお互いやっていました。
でも、リザードンのこだわりは、わがままではありません。
黄色いじゃがいもがイヤなのも、いつもと違うこのじゃがいもが美味しいかどうかの見通しが立たないから。
冬に半袖を着るのも、体温調節が上手くできないから。
美容院に行くのがイヤなのも、感覚過敏のため、肌に髪の毛がつくことで他が見えなくなってしまうほどパニックになってしまうから。
そのこだわり一つ一つに、れっきとしたリザードンの理由があります。
昔はそこに気づきませんでした。
というより、気付いてたけど、無視していました。
リザードンの理由を大事にしていませんでした。
そうすると、どうなるか?
リザードンはパニックになります。
癇癪を起こします。
そうやって、俗に言う問題行動となって現れます。
そこで、私が困るから怒ります。怒鳴ります。
それによって「ママは僕のことを何もわかってくれない」と、リザードンはもっと暴れます。
なんて自分勝手だったんだろう。
本当に困ってたのは私じゃなく、リザードンだったのに。
言葉で上手に伝えられなかったリザードンは「こんなに困ってるんだ!」と暴れてヘルプサインを出していたのに。
どうして私はそんなに「普通」にこだわっていたんだろう?
「普通」じゃないリザードンをどうして受け入れられなかったんだろう?
普通じゃないと、大きくなったら困るから。
という漠然とした理由だったし、それは、私が幼少期に受けたトラウマのようなものも確実に関わっていたと思います。
リザードンを育てていく中で、それは私にとって大きな壁でした。
乗り越えられる自信なんて一ミリもありませんでした。
でも、このままリザードンが大きくなったらどんな大人になるか想像しました。
きっと「僕は誰からも理解されない」と自分を否定し続け、心に大きな傷が残る。
それを考えたとき、私はハッとしました。
私は何をやってるんだと。
リザードンに「こうなって欲しい」と願ってるものとは真逆の結果がそこにはありました。
リザードンには、自分を大事にしてほしい、リザードンの優しさを損なわないで欲しいと願っているのに。
私のやり方では、そのゴールに辿り着けないことに気づきました。
そこから、私の意識が少しずつ変わってきたように思います。
母として、人としてまだまだ未熟な私は、リザードンから日々たくさんのことを学ばせてもらっています。
ありがとう、リザードン
グルメなリザードンのお気に召す料理のレパートリーを増やすべく、お料理も頑張るぞ!