経理事務の人と2度目のリアルをしたことは


私にとって予想以上に大きな出来事になった。


正直会う寸前まで私の頭の中は相変わらず


係長のことで埋め尽くされていて、


経理事務の人と会うことのドキドキ感や


トキメキ、その他の感情は何もなかった。


でも会って一日過ごしたことで私の中で


係長と経理事務の人の立場が逆転した。


係長はもうすぐ私の近くから居なくなる。


この先はない。これでTHE END。


経理事務の人と私は遠く離れていても


この先もきっと続くと思う。週末チャットしたり


メールしたり電話だってしようと思えばいつでも


できる。不思議だけれど経理事務の人の


前では私は自然体でいられて、身体も彼に


大胆に委ねることができた。


きっと何回もするうちに私は彼の虜になっても


おかしくないだろう…そう思う。


「そっか…そんなによかったんだ?」


いつの間にかすおうくんが私の側にいた。


「係長とは比べ物にならないくらいじっくりと

愛してもらったよ(笑)」


「へぇ…」


「今度はイケそうな気がするんだよね」


「でも次はまた半年後?」


「そうやね…早くて半年後かぁ…」


「また会いたい?」


「うんっ会いたいよっ」


彼女は完全に気持ちをシフトしたようだった。


これでいい。そう僕は思った。