あの女と係長が喋っている。


あの女の可愛らしい声が聞こえると


胸がざわざわとする。


「君も嫉妬してるんだね」


そうすおうくんが意地悪く言った。


「だってねー同僚なんて同じ質問しても

冷たく言い放たれることも、あの女からだと

ニコニコしてるらしいし」


「へぇー分かりやすいねぇ」


私の悪い癖だけど、嫉妬している自分を


客観的に見て、分析してしまう。


「で…分析した結果は?」


「そうねぇ…面白い感情やなって思うよ(笑)」


今度係長に逢う日、私の最初の行動は


どうしようか?最近そんな事ばかり考えている。


ここでしくじる訳にはいかない。


私の方があの女より魅力的だって思って


貰いたい。


「ほら!君の悪い癖が出てる」


勝ち負けに拘るところ…


今度のターゲットはあの女に勝つ


それが私の目的。


「なんでもするよ、勝つならば」