女もすなるブログといふものを、男もしてみんとするなり。



 大学進学による引っ越しのため移動中の電車の中で、思いを書き連ねてみる。

  

 「国境の長いトンネルを抜けると雪国だった」


この有名な一節で始まる川端康成の小説「雪国」を思い起こす。なんというか暖房の効きが悪い車内から見る外は一面が銀世界であっただろう。

 

 そんな孤独というかどこかに郷愁を感じ、またどこかに一片の寂しさを感じる。今まで地元を嫌いになったわけでも好きになったわけでもないが、いざ離れると負の感情が湧き出てくる。


 よっぽど居心地が良かったのだろう。しかし、知っている世界から、未知の世界へと車窓は流れ、待っていてはくれない。新しい世界で生きていかなければならない覚悟を決めざるを得ない状況。


 話は変わるが、高校の同期には予備校で高校4年生となる決断を迫られた人も数多いる。自分には到底できないだろうが、きっと彼等にとっては、人生を賭けた1年が始まるのだろう。茨の道を選んだ彼等には、結果がどうであれ、来年のこの時期に最大の賛辞を贈りたいと思う。


 「春」 それは別れと出逢いの季節であり、自分の行く末に対する決断を避けては通れない。別れはとても辛いが、それを乗り越えられなければ自分は前へと進めない。現状維持は楽しくて楽かもしれないが、常に新しい自分を探すことをやめたくはない。



この春、就職、進学で新たな生活を始める人にエールを贈りたい。


春から浪人生となる人へ

みんななら大丈夫、多分大丈夫、きっと大丈夫、絶対大丈夫。吉報を待ちたい。