記念すべき?最初の記事ですので、まず株式投資をはじめたきっかけについて書こうと思います。

 

学生時代は”株式”と言われても何のことやら。

社会人になってからは”株式”がどういうものか、知識としては知っているものの自分には関係のないものだと思っていました。

 

  株券電子化

直接のきっかけは株券電子化でした。2004年6月に株券ペーパーレス化に関する法律が公布され、2009年1月から紙の株券が無効になるというものでした。
(このあたりも後から知ったのですが)
 

2007年の春頃、母親から

 

”うちにも紙の株券がある。なんとかして。”

 

みたいなことを言われ、ちょうど近くの商工会議所で、野村證券が主催の株式投資セミナーがあるから行って来いというのです。

 

さすがに株券が無効になるのはマズいと思い、セミナーに参加することにしました。

セミナーの内容はと言えば、今思えば、”株式とは何か?”みたいな初心者向けの内容でしたが、これが自分にとって初めて株式投資を意識したきっかけでした。

 

今から17年前の話です。

 

  株券の入庫手続き

当時はネット証券はまだ一般的ではなく、対面や電話での取り引きが主流だったように思います。両親は野村證券だけ口座を持っていました。野村證券に自分の口座を持っていませんでしたので、証券会社に出向いて教えてもらうことはしませんでした。平日に行くのも難しかったこともあります。

 

それでも自分で色々調べているうちにネット証券会社が株券の入庫を郵送で手続きできることがわかったので、一つ一つ入庫を進めていきました。書類記入はとても沢山ありましたし、当時は印鑑が重要でしたから、捺印していないと手続きが進まず、返送されてくる書類に印鑑を押して再度郵送を何度もしていました。

 

一番厄介だったのが名義人が故人の株券が結構あったことでした。名義変更手続きをしてからでないと入庫ができなかったので、株券、本人確認書類、戸籍謄抄本などを揃えて郵送で手続きしなければなりません。当時はコンビニで戸籍謄抄本の写しが入手できなかったので市役所に何度も通うははめになりました。

 

 取得年月日不明に苦戦古い株券で取得年月日が不明なものも結構あって、会社に問い合わせても”相続人以外には教えられない”と言われ、両親に電話してもらってやっと教えてもらえたということもありました。

(今思えばそれでも緩い対応だったと思いますが)

取得年月日が不明だと、入庫時の取得価格が時価の5%になるというルールだったため、何とかして取得年月日をつきとめて、取得価格を高くしようとしていました。

 

4ヶ月ぐらいかけて全部の手続きが終わり、株券の完全電子化には間に合いました。ただ、これも後から知ったことでしたが、もっと早くから手続きをしていたら、取得年月日が不明でも取得価格を株券入庫日の時価の95%(だったと思います)とすることができる、「みなし取得価格」という制度があったようです。取得価格が5%と95%では利益確定時の税額が大きく変わってきますので、なんでもっと早くできなかったのかと悔しい想いもしましたが、情報を得て素早く行動しなければってことですよね。

(そういえば当時、特例で譲渡所得税率は10%でした!株券を電子化するために政府はいろいろと特典を付けて誘導していたのでしょう)

 

もうあんな手続きは勘弁してもらいたいですが、株券入庫の手続きと平行して所有する株式の会社について調べたり、ネット証券での取り引きの仕組みについても調べたりして、徐々に知識を増やしていきました。

 

 初めての株式自分の人生で初めて取得した株式は、親から贈与されてのものでした。電機株だったことを覚えています。

そこから新たに株式を買い始め、現在に至るまで約17年続けています。