今回は、栗東市が地震で揺れやすいのか、について書きます。

 

地震の揺れの大きさは、地震の規模や震源の深さ、震源からの距離の他に、その土地の地盤にも依存します。

地盤が軟弱な場所では、地震の揺れが増幅されます。これは、「同じ皿にプリンとようかんを置いて皿を揺らしたとき、プリンの方がよく揺れる」ことからもわかります。

 

以下に地盤増幅率の分布図を載せます。

赤色系の場所ほど地震で揺れやすく、青色系の場所ほど地震で揺れにくいです。

以下に載せる地図(分布図)は

J-SHIS Map (bosai.go.jp)

で見ることができます。

 

栗東市について、金勝地域の山地は揺れにくいです。一方、北西部には揺れやすい場所があります。

栗東市周辺はどうでしょうか?草津市は陸地の半分ぐらいが揺れやすい場所です。それに対して、湖南市は揺れやすい場所がほとんどありません。

 

守山市と近江八幡市は陸地の大部分が揺れやすい場所です。野洲市も比較的広範囲が揺れやすいですが、同市の中心部の揺れやすさは標準程度(黄緑色)です。

一方、旧八日市市の南部は揺れにくいです。

 

 

最後に、栗東市の市街地を詳しく見ます。

栗東市の中心部は広く黄緑色で、揺れやすさは標準程度です。しかし、同市の北西部(具体的には旧中山道より琵琶湖側)は揺れやすいです。

 


まとめと最後に

 

栗東市は全体的に見れば草津市や守山市、野洲市、近江八幡市に比べて地震で揺れにくく、地盤が強いと言えます。しかし、旧中山道より北西側は揺れやすいです。

揺れやすい場所にかなり多くの人が住んでいる草津市や守山市に比べて、栗東市では地震の被害が小さく済みそうな気がしますが、地震への備えは欠かせないでしょう。特に、栗東市でも旧中山道の北西側の揺れやすい場所に住んでいる(またはそこで働いている)人には、地震対策が求められます。