滋賀県栗東市には不思議な道路があります。
このGoogleマップで赤線の道路です。
この道路には、大きな特徴が3つあります。
1つ目は、「K」のような形の交差点があるという点です。
丁字路に斜めの道路が追加されている形ですが、このような形の交差点は非常に珍しく、また交通安全の点から見れば好ましい形ではありません。
野原に道路を建設するなら、Kのような形の交差点をつくらないはずです。
2つ目は、旧和中散本舗の近くで道路が2本並んでいるという点です。
歩道の両側に車道があるという珍しい光景が見られます。
3つ目は、六地蔵団地のすぐ近くに急カーブがあるという点です。
平地でこのような急カーブがあるというのは特徴的です。
手原方面から来た場合はやや危険だと感じるかもしれません。
このような特徴的な道路があるのはなぜでしょうか?
元は河川だった
この道路は昔、葉山川でした。
葉山川は付け替えられ、現在は、六地蔵団地から栗東ICの料金所付近までは名神高速道路に概ね沿って流れています。
河川は平野部でも急なカーブが存在します。六地蔵団地のすぐ近くにある急カーブは、河川をそのまま道路に転用したから生じたものです。野原に道路を建設するなら、このような急カーブをつくらないでしょう。
道路(旧東海道)のすぐ横に河川が流れているという光景はよく見られます。そのような場所で河川が道路に転用されたら、道路が2本並ぶ光景が見られます。
さらに詳しい説明は
新近江名所圖會 第407回 道路になった河川―栗東市六地蔵~旧葉山川河道― - シガブンシンブン 新近江名所図会 (shiga-bunkazai.jp)
に書かれています。