令和4年度の滋賀県統計書が何日か前に公開され、令和4年度の滋賀県内のJR駅の乗車人員がわかりました(この記事では1日平均の乗車人員を扱いますが、1日平均の乗車人員を単に「乗車人員」と呼ぶことにします)。
今回は、新型コロナの影響が全くなかった平成30年度から直近の令和4年度までの、滋賀県内のJR駅の乗車人員のデータを載せます。
今回のデータは、滋賀県統計書から引用しました。
滋賀県統計書|滋賀県ホームページ (shiga.lg.jp)
乗車人員(単位:人)
乗車人員の県内順位
県内のJR駅で乗車人員が最も多い駅は、平成30年度や令和元年度は南草津駅でしたが、令和2年度からは草津駅となっています。新型コロナ流行に伴う生活の変化に伴って、首位が交代したような感じです。3位は石山駅で変わりません。
令和3年度まで、東海道本線の野洲駅から大津駅までの各駅と近江八幡駅が1~10位を独占していましたが、令和4年度は彦根駅が栗東駅を上回って10位に入りました。
県内のJR駅で乗車人員が最も少ない駅は永原駅で、こちらは交代が起こっていません。永原駅は県内のJR駅で唯一、令和4年度の乗車人員が100人未満となっています。
乗車人員の前年度からの増減(単位:人)
平成30年度を100としたときの乗車人員
令和2年度は全ての駅で乗車人員が前年度(令和元年度)を下回りましたが、湖西線の蓬莱駅だけは令和2年度の乗車人員が平成30年度を上回りました。
令和4年度の乗車人員が前年度(令和3年度)を下回った駅は、栗東駅、草津線の油日駅、湖西線の蓬莱駅と北小松駅の4駅だけとなっています。
令和4年度の乗車人員は県内全てのJR駅で平成30年度を下回っていますが、手原駅は令和4年度の乗車人員が平成30年度の97.97%(令和元年度比で見ても97.62%)と、ほぼコロナ前の水準まで回復させています。手原駅の他、近江舞子駅や守山駅もコロナ前に近い水準まで戻っています。
コロナ前に近い水準まで回復している駅がある一方で、令和4年度の乗車人員が平成30年度の90%未満になっている駅も多く、経済活動は戻りつつあっても全体的にはコロナ前の水準から遠いです。
今後は、
・県内の乗車人員において南草津駅が首位に戻ることはあるのか
・県内の駅の乗車人員はコロナ前の水準まで回復できるのか
・野洲栗東バイパスのような道路の開通に伴って乗車人員は大きく変化するのか
といったことが注目されます。