こんにちは。

採用・定着・育成の専門家、山田真由子です。

本日は伝え方についてお話しします。

 

最近、ある労働組合の勉強会でヒアリングをさせていただいたところ、組合員活動に対する声掛け方法にお困りということでした。具体的には、どのようにすれば組合員さんがイベントに参加してもらえるのか、成功に繋げることができるのかという点で悩んでおられました。この問題を解決するために、コミュニケーションのテーマで研修を行うことになりました。

 

ここで、2つの問題があることがわかりました。まず1つ目は、組合員活動を促す際に嫌な顔をされてしまうため、心が折れてしまうという点です。これはマインドに関わる問題です。2つ目は、自分の要求ばかりを伝えてしまい、相手の気持ちを配慮していないという点です。

 

この問題に対して、佐々木圭一先生が紹介されている「イエスに変える3つのステップ」が役立つのではないかと感じました。

 

ステップ1: 自分の頭の中のことをそのまま言葉にしない

例えば、単に「組合員のイベントに来て」と言わないことです。

 

ステップ2: 相手の頭の中を想像する

相手がなぜ組合員活動に抵抗を感じるのかを考えます。例えば、プライベートの時間を犠牲にしたくないなどの理由が考えられます。

 

ステップ3: 相手のメリットと一致するお願いを作る

例えば、「今回の組合員のセミナーでは職場環境改善の話があるので、参加するとプライベートの時間をもっと効率的に取れるようになるかもしれません。興味があれば来てみませんか?」というように、相手のメリットに繋がるように伝えます。

 

断られた場合の不安もあるかと思いますが、良い取り組みをしているので、自身のマインドセットを変え、伝え方も工夫してみるとよいでしょう。