身近にひそむ有害物質より転載

 

第1章 3.原材料表示にだまされるな!

http://toxic.o-oi.net/%E3%80%803.%20原材料表示/

 

ーーー転載開始ーーー

 

●一括表示

 

摂取する添加物をなるべく少なくするため、原材料表示をよく見て購入しなければなりません。
しかし、原材料表示には「隠されたルール」がいくつかあり、表示だけではその食品の添加物の実態を見抜けず、知らないうちに多量の添加物をとってしまっていることもあります。

 

【例】コンビニの鮭のおにぎり
 

表示を見ると添加物は次の3種類でした。

pH調整剤/グリシン/調味料(アミノ酸等)

では、このおにぎりには何種類の添加物(化学物質)が含まれているのでしょうか?
答えは「3種類」ではありません…。
実は、「少なくとも6種類、多ければ10種類以上」の添加物が含まれています。

 

「一括表示」という隠れみの
 

3つしか書かれていないのに、なぜそんなにたくさんの添加物が入っているのか?
それは「一括表示」というルールによるものです。

例えば、pH(ペーハー)調整剤というのは、一つの物質名ではありません。
クエン酸ナトリウムや酢酸ナトリウム、フマル酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウムなど4~5種類の化学物質の集合体なのです。
また、「調味料(アミノ酸等)」には、グルタミン酸ナトリウムやDL-アラニン、グリシンなどのアミノ酸調味料のほか核酸系の調味料も含まれています。
何種類が混ざっているのかは分かりません。

他にも、香料や乳化剤、膨張剤、軟化剤、凝固剤、酸味料、光沢剤など一括表示されている添加物はたくさんあります。

 

●キャリーオーバー

 

【例】焼きせんべい
 

昔ながらの焼きせんべい、きっと添加物は少ないと思われるでしょう。
原材料表示は次の通りでした。

うるち米/醤油/砂糖

 

原材料から持ち越される添加物は非表示
 

これならば大丈夫だと皆さんも思われるはずです。
しかしここにも落とし穴が・・・。
原材料からそのまま持ち越される添加物(これを「キャリーオーバー」という)は表示しなくてよいことになっているのです。
このため、焼きせんべいに使われたしょうゆに入っている添加物はここには表示されていません。
ところが、安いしょうゆには大量の添加物(化学物質)が使われていることは、前に説明した通りです。

しょうゆ以外にも、マーガリンが使われていれば乳化剤や酸化防止剤、和菓子のあんこには保存料などが含まれている可能性があります。

 

●加工助剤

 

きれいにむけたみかんの皮
 

「缶詰のみかんは皮がきれいにむけているな~」と思う方もいらっしゃると思います。
でも、缶詰のみかんの皮はむいているのではありません。
塩酸とカセイソーダで溶かしているのです。
ところが、原材料表示欄に「塩酸」や「カセイソーダ」は表示されていません。

 

変色しないレタスの切り口
 

スーパーやコンビニで売られているカット野菜に入っているレタス。
時間が経ってもきれいな色を保っていますね。
自分でレタスをカットすれば、すぐに切り口が茶色くなってしまうのに。
それは「殺菌剤(次亜塩素酸ソーダ)」で消毒しているからです。
ところが、原材料表示欄に「殺菌剤」の表記はありません。

 

表示されない加工助剤
 

このように製造過程で使われている薬品は「加工助剤」と呼ばれ、「食品の完成前に除去されたり中和されたりして完成した食品には残っていない」とみなされています。
このため、表示の必要がないと決められているのですが、実際はどうなのでしょう…。

 

●原材料表示のない食品

 

加工食品のすべてに原材料表示があるわけではありません。
例えば、次のような食品には表示がありません。

 

  • 包装されていない食品や店内で製造・販売する惣菜
  • 「ほか弁」など持ち帰りのお弁当屋さんで作られたお弁当
  • レストランなど飲食店のメニュー

 

トレーに乗せて買うパンは…

※袋に入って売られているパンには原材料表示がありますが、ベーカリーでトレイに載せて買うパンには表示がありません。
また、スーパーやお惣菜屋さんで自分でパックに詰めて買うコロッケにも原材料の表示がありません。

こういった食品には添加物の表示はなく、どんな添加物が使われているのか分かりません。

 

ーーー転載終了ーーー

 

 

 

 

 

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