食品のカラクリと暮らしの裏側より転載
2014年10月28日

カップ麺の発泡スチロール容器から発ガン性物質が溶け出している
麺などの中身を陶器の丼に移し替えてから湯を注ぐ食べ方をしよう

https://blog.goo.ne.jp/galaxy-karakuri/e/d52266312ce1c079f61363ae025f2ac5

 

■発泡スチロールから溶け出した“スチレンスープ”を飲み続けることに

既号で、インスタントラーメンの味は素材を使わずに食品添加物でできていると申し上げました。
食品添加物による健康問題の他にインスタントラーメンを懸念するもう1つは、カップ麺の容器からスチレンなどが溶け出す危険です。
言うまでもなくカップ麺は、丼状に広がった発泡スチロールで作られた容器とカップヌードルに代表される紙から作られた縦長の容器に分けられます。
そのうち発泡スチロール製の丼容器から、発ガン性があるスチレンが溶け出すことが確認されています。

発泡スチロールは、合成樹脂のポリスチレンに発泡剤を加えて作られます。
ポリスチレンは、スチレンという化学物質を結合させたものです。
スチレンをラットに吸入させた実験では、乳がんや白血病が生じました。
また欧米のプラスチック工場では、長年、スチレンを吸入した労働者が、白血病やリンパ腫が多発したことが知られています。

カップ麺のスープに溶け出したスチレンを人間が摂取し続けた場合、どんな影響が出るか分かっていません。
即席麺業界は安全を主張していますが、国内の研究者や当該学会がスチレンの影響性を強く指摘しています。
ましてや国際がん研究機関でも発ガン性が確認されている物質なので、危険なことは間違いないことです。
スチレン容器に熱湯を入れて使うのは、やめるべきと考えます。

■紙容器なら発泡スチロール容器より遥かに安全

日清食品は、既にカップヌードルを発泡スチロール容器から紙容器に変更しています。
コストダウンを理由していますが、推察として、スチレン容器では消費者に不安が広まり売上アップが懸念される、あるいはスチレン容器そのものに問題があると考えたのかも知れません。
そうしたこともあり、他社・他製品にも紙製容器が増えたことは喜ばしい限りです。

蛇足ながら紙容器といっても、紙は水分を吸うと軟らかくなってしまうので、内側にポリエチレンがコーティングしてあります。
ポリエチレンは、プラスチックの中では一番安全性が高いものです。
ラットの実験では、異常はなかったそうです。
投稿者として、縦型の容器だけでなく、強度を加えるなど改良して丼タイプの容器も紙製にすべきと思います。
コストが上がっても、健康には代えられません。

まとめとして、再び発泡スチロール容器の問題に戻ります。
簡単にお湯を注ぐことにメリットがある訳ですが、できれば面倒でも予め食器(陶器)の丼に中身を移してから、お湯を入れたほうが賢明です。
また資源の無駄使いの点からも、紙製あるいは袋入り麺にすべきでしょう。
既号のインスタントラーメンのページで指摘したように、容器うんぬん以前のこととして、インスタントラーメンは食べること自体を少なくするべきです。

 

 

 

 

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